エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

冬の薔薇に!

2010年02月23日 | 日記
冬の薔薇は、妖しく咲き誇る。



分け入って行きたい衝動を覚えるのである。
花弁の厚みこそが、薔薇の神秘であると言っても良い。



この白さと滑らかな触感は、女神の肌のように輝いて迫ってくる。
汚れ無き白さは冒(おか)してはならないのだ。



黄色は、眼や脳の疲れを癒してくれる。
中国では「黄」は淫靡であったり不健康の色とされているのだけれど、けっしてそうでは無いと思う。



日焼けした女性の肌には、黄色のTシャツが良く似合うし、金色のネックレスやブレスレットが良く似合うのである。
それは、健康の代名詞でもある。



様々な色が冬の薔薇を彩っている。
ぼくは、温室でこの写真を撮ったのである。

美神はぼくの上に降臨したと錯覚してしまった。
美神は、奔放であってぼく一人のものではないのだと自覚しなければならないのか!





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                     荒野人

時間という静謐(せいひつ)

2010年02月23日 | 日記



       静 謐


     音もなく舞う
     水に吸いこまれるように
     落ちていく
     落ちて溶け
     もとの姿に戻っていく
     結晶も霧消する
     クラスターが摩耗するでも無く

     時間という静謐が
     過ぎ去っていく

     音を消して舞い降りる
     舞う姿で
     空間を乱すことはない
     乱すのは
     時間の滞留だ

     時間が過ぎ去るのは
     錯覚だ
     雪が降り積むと
     時間が滞る

     静謐は時間が規定し
     時間が組み立てる
     堅牢な
     空間のなかに
     ある



ぼくは、雪の風景が好きだ。
少なくなった降雪が懐かしくもある。





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