エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ジュウガツザクラと多行松

2010年02月22日 | 日記
いま咲いている桜は、代表格としてカワズザクラ、次いで寒緋桜、寒桜と言って良いと思う。
しかし、着いている花の数こそ少ないけれど「ジュウガツザクラ」も楚々として控えめに咲いている姿が微笑ましいのである。



枝によっては、一輪しか咲かせていない。
その風情はたおやかである。



こうした咲き方も良いものである。
満開こそが桜!と思っている節があるけれど、咲き方に棹差(さおさ)す生き様もあって良いではないか。

次に珍しい松である。
「多行松」という。
タギョウショウである。



形が面白いではないか。
まるで巨大なキノコである。

この樹の陰も面白い。
冬枯れの芝生に自分の姿を投影している。



この多行松の下から空を見上げると、鮮烈な松の青が鮮やかである。



誰がデザインしたのだろう?
というほど面白い。

こうして覗く空は楽しいのである。
ぼくは空と雲が織り成すデッサンが大好きなのだ。
空と雲には、無尽蔵にキャンバスを提供したいのである。




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                     荒野人

もう一回「六義園」の雪

2010年02月22日 | 日記
昨日は暖かかったですね。
今日からは当分暖かいのだ!と天気予報が伝えています。

そうだと良いですね。
「春まだ浅く・・・!」であります。

昨日に続いて、もう一度雪の六義園です。



亭(あずまや)の丸窓から、雪景色を伺うのは風流である。



この庭園は池を中心に回廊が整備されている。
池も見る角度で趣きがかわって風雅である。



とりわけ、雪の庭園は何とも言えない景色が出現する。

雪が水に落ち、溶ける・・・。
雪が舞う。

輪廻転生、生々流転。

時空の存在が訝(いぶか)しくさえ思われる佇(たたず)まいである。

渡りの鴨が一羽、悠々と池を滑っている。



この雪の中で、中国人の一団がはしゃいでいた。
日本の造園技術は優れているけれど。中国の造園もスケールが大きくて優れている。

今度、機会があったら中国の庭園を紹介したいものである。



この坂道の奥には、雑木林があって野趣豊かな雰囲気を伝えている。
あまり手を入れていない風にみえるけれど、確かに人の手が入っている。

人の手を感じさせない野趣は見事なのである。



この栞戸(しおりど)の向こうに声をかけて、もし許されるならお抹茶の一服でもいただければ幸いである。

しかし、今日は雪の日。
訪なう者もいないのであろう。

手前までは人の足跡があるけれど、戸の向こうには足跡一つ無いのである。




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