エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

小春日和と俳句

2011年12月05日 | ポエム
今日は小春日和であった。
日向の暖かさは、この時期としては比類なきものであった。




    小春日や雲流るるを風で知る      野 人




天気に誘われて、人々は表に出るのである。



我が家の鉢植えのジャコバサボテンは、見事に咲いてくれた。
蕊の長さが特徴的である。

だがしかし、サボテンの花は花弁の色と言い美しい。



何時もの散歩道の枯葉たちである。
これは桜モミジ。



いてふである。






    蹴散らせど蹴散らせどなを降る落ち葉      野 人






池の鴨の数が増えてきた。
行くたびに羽数が増えているのである。



どこぞやのコハクチョウと違う。
安心して渡って来ていると観測できるのである。



昼の月が鮮やかに中空にかかっている。




    昼の月桜もみじに隠れたり       野 人






写真では銀杏の葉であるけれど、実際には桜モミジの向こうからの方が鮮やかだった。



散る葉もあれば頑張って枝に着いている葉もある。
健気に季節を感じているのである。



銀杏の落ち葉は、分厚く降り積もっている。




    見上げても足元見てもいてふ色      野 人




まるで温かい寝床のように降り積もっているのである。
いつもいく公園では、虫たちの棲家がある。

そこにはススキが風に揺れている。
ススキも枯れると冬の季語となるのである。



枯れ尾花である。
穂先が、真綿のように風に舞っている景色は、良いものである。




     枯尾花絮に変わりて空に舞う       野 人



絮(わた)である。
これが春先だと、柳の種子が絮になって舞う。
向こう側の赤い実は、先日紹介した「イイギリ」である。

実に、風情のある景色である。






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 荒野人