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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

春雨や

2012年05月03日 | ポエム
今日は天気予報を裏切らない雨の一日になりそうである。
予報は裏切らないけれど、花たちにとっては裏悲しい雨である。

あの藤たちはこの雨に耐えているだろうか。
そうであって欲しい。

再び藤の花のある場所からのレポートである。



水の場所で蛙が鳴いた。
美しい風景をつんざいて鳴いたのである。







  春雨や間断も無く世を被い  野人


  昼蛙半刻後の雨強く  野人







これは「大手毬(オオデマリ)」である。

少し、空気が湿って来たな・・・と思っていたところに見事に雨が来たのである。
加えて、蛙である。

風情が高まったのである。



池を雨が叩き、水玉模様を描いた。
洋服の生地の水玉模様は目にするけれど、水の面の模様は久しぶりに「しみじみ」と眺めた。

とても嬉しかった。



藤の花も、水で化粧した。
初々しい美しさである。
花弁の肌合いが際立った。







  藤の雨そっと通れり棚の下  野人




急ごしらえの俳句である。
雨模様の中の藤はイメージできるだろうか?






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      荒 野人