5月5日、立夏であった。
風薫る5月の到来である。
にもかかわらず連休最終日、関東一円は時ならぬ驟雨と雷加えて雹に見舞われた。
筑波では竜巻に襲われたのであった。
死者も出てしまった。
残念な事であった。
前日の夕景が綺麗だっただけに、驚愕の現実に肯んじ得ない気持ちもある。
あるけれど、これが現実である。
宗教的な末世思想には与しないけれど、なんだか今の政治の現実とダブって怖ろしい気分もある。
マヤ文明の末期思想は、新たな時代の誕生を予言しているに過ぎないのだが・・・。
なんだか、本当に神が怒っているのかと勘違いしてしまう。
それを予感するかのような、おどろおどろした雷であった。
雷神が降臨したかのような、鼓膜を劈(つんざ)く音がしたのであった。
魔ヶ時の空に稲妻春終わる 野人
走りおる俄かの春蕾親子かな 野人
白いパチンコ玉様の雹であった。
おそらく、直接皮膚に当たるとかなり痛いと思われる。
ぼくは雨宿りの最中であった。
幸い、この雹の直撃からは逃れたのであった。
一昨日の夕焼けである。
さて、本日のテーマは立夏のリズムである。
それは琴線に触れるようなリズムである。
立夏のリズム
スズランが香り立っている野辺に
ぼくは立ち竦んでいる
その地平は
緩やかでいて色彩豊かな
原野である
時はいま
立夏という節季に逢着した
豊かで複雑でささやかで単純で
だがしかし
かけがえの無い時空である
硝子に映るイマージュよ
硝子のこちらには君がいる
硝子の向こうには陽射しが
溢れているのだ
その光りは
硝子を透過して
君のプラチナのような指を飾る
時折降りかかる雨の足跡は
水面をデザインする
水面をかき混ぜリズムを奏でるのだ
立夏のリズムよ
イマージュよ
光りよ
プラチナの指よ
広大な時空よ
雨よ
野辺よ
原野よ
しかして地平よ
ぼくはその森羅万象の岸辺に逢着する
堅牢な器に
君との時間を盛って
未来永劫の彼方へと放擲する
誰も
拾いあげられない彼方へと
友人の家では、噎せかえるように鈴蘭が咲いていた。
にほんブログ村
にほんブログ村
荒 野人
風薫る5月の到来である。
にもかかわらず連休最終日、関東一円は時ならぬ驟雨と雷加えて雹に見舞われた。
筑波では竜巻に襲われたのであった。
死者も出てしまった。
残念な事であった。
前日の夕景が綺麗だっただけに、驚愕の現実に肯んじ得ない気持ちもある。
あるけれど、これが現実である。
宗教的な末世思想には与しないけれど、なんだか今の政治の現実とダブって怖ろしい気分もある。
マヤ文明の末期思想は、新たな時代の誕生を予言しているに過ぎないのだが・・・。
なんだか、本当に神が怒っているのかと勘違いしてしまう。
それを予感するかのような、おどろおどろした雷であった。
雷神が降臨したかのような、鼓膜を劈(つんざ)く音がしたのであった。
魔ヶ時の空に稲妻春終わる 野人
走りおる俄かの春蕾親子かな 野人
白いパチンコ玉様の雹であった。
おそらく、直接皮膚に当たるとかなり痛いと思われる。
ぼくは雨宿りの最中であった。
幸い、この雹の直撃からは逃れたのであった。
一昨日の夕焼けである。
さて、本日のテーマは立夏のリズムである。
それは琴線に触れるようなリズムである。
立夏のリズム
スズランが香り立っている野辺に
ぼくは立ち竦んでいる
その地平は
緩やかでいて色彩豊かな
原野である
時はいま
立夏という節季に逢着した
豊かで複雑でささやかで単純で
だがしかし
かけがえの無い時空である
硝子に映るイマージュよ
硝子のこちらには君がいる
硝子の向こうには陽射しが
溢れているのだ
その光りは
硝子を透過して
君のプラチナのような指を飾る
時折降りかかる雨の足跡は
水面をデザインする
水面をかき混ぜリズムを奏でるのだ
立夏のリズムよ
イマージュよ
光りよ
プラチナの指よ
広大な時空よ
雨よ
野辺よ
原野よ
しかして地平よ
ぼくはその森羅万象の岸辺に逢着する
堅牢な器に
君との時間を盛って
未来永劫の彼方へと放擲する
誰も
拾いあげられない彼方へと
友人の家では、噎せかえるように鈴蘭が咲いていた。
にほんブログ村
にほんブログ村
荒 野人