エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

奥日光は春浅く

2012年05月19日 | ポエム
奥日光は春まだ浅かった。
とりわけ、17日の夜は稲光が轟き、豪雨の中にあった。

夕食後、露天風呂に浸かっていた時空に雷光が走った。
走ったかと思うと、大粒の雨が降りかかって来たのであった。

この夜、ぼくは湯の湖温泉に居たのであった。
気温も急速に下がった。

早々に床に入って就寝したのである。



朝。
昨夜の雪の痕跡である。

深山である。
雪が木々の上部を化粧しているのである。
雷雨とともに、驟雨が来たけれど山では雪だったのである。



この川の流れを、涼しいと見るか、はたまた荒涼と見るか・・・。





  稜線を瞬時に見せる白雨かな  野人




昨夜、風呂上がりに見た自然の恐ろしさである。



湯滝の落ちる水にさしかかる桜は、まだ開ききっていない。
春は、浅いのである。



湯の湖と桜。
山桜が、木によって違うとしても、まだ一分咲きから四分咲きくらいである。



例えば、桂の若葉もまだ赤ちゃんなのであった。
一歩深山に踏み込めば、色合いは春先である。



荒涼たる湯の湖温泉の景色である。
18日の朝、金精峠は雪道となって車を走らせなかったと聞いた。
自然が何かを怒っているのか。
地元の方の話によると、今年は桜の花も少なく、春が例年より遅いのだそうである。

帰宅した日。
関東近在で大きな地震があった。





にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村
にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村
      荒 野人