エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ジャスミンのかほり

2012年05月14日 | ポエム
「シクラメンのかほり」小椋佳の楽曲にありましたね。
「おれたちの旅」「さらば青春」が愛唱歌であります。

だがしかし、いまは初夏の節季なのだ。



従って「ジャスミンのかほり」なのである。
街を歩いていると、どこからともなく漂うジャスミンの強いかほりに、思わずキョロキョロ。



夜、近所の生垣まで行って写真を撮った。
暗ければ暗いほど・・・その正体は見えて来ない。

気配はすれども、姿は見えず・・・。
そんなジャスミンのかほりだ。







  ジャスミンや匂いのほかは悟られず  野人


  ジャスミンの気配のままの薄暮かな  野人


  ジャスミンや抱ける女の艶めかし  野人








ジャスミン茶がその湯気に含む妖艶な気配は、このかほりに由来する。
そんな幻想すら持ってしまうのである。

とまれ南洋特有の芳香ではある。



ジャスミンの花も、3割は枯れているのだけれど、それでも香りは強い。
この状態でも、噎せかえってしまうほどだ。

沖縄の「さんぴん茶」は日本のジャスミン茶である。
我が家では、この「丸忠印のさんぴん茶」が好物である。



ティー・バッグ形式もあるけれど、我が家では茶葉で買う。
沖縄に行けば、那覇市のマーケットで購入するけれど、普段は銀座の沖縄アンテナショップ「わしたショップ」で買うのである。
中国名では「香片茶(シャンピェンチャ)」もしくは「茉莉花茶(マツリカチャ)」と呼ばれれジャスミン茶の一つである。
ジャスミンは、爽やかな香りとスッキリとした味わいが特徴であって、味の濃い料理との相性に優れているのである。

嗚呼、ジャスミンやジャスミンや。
と芭蕉は詠むのだろうか。





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      荒 野人