エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

モンゴルの祭り

2012年05月05日 | ポエム
モンゴルの祭り・・・草原の祭りは緑萌え出る頃行われる。
ナーダムである。

モンゴル相撲があり、競馬があり、弓競技などなど草原を舞台に繰り広げられる。
東京では、光が丘公園を舞台に年に一度行われてきた。
昨年は大震災があり中止となった。

東京はもとより、関東一円から在日モンゴル人が集合する。



大横綱「白鵬」もその一員である。
モンゴル相撲を楽しそうに観戦していたのであった。

雨模様の一日だったけれど、モンゴル色に染められた公園であった。




モンゴルの民族楽器の演奏あり、ホーミーが響いた。



看板の下で演奏する人たちだけれど、彼女たちはプロである。



また、芝生の一画ではモンゴル相撲が行われた。



雨の降る芝生の上である。



相撲の勝者は、鷹の舞いを踊る。
勝ち誇るのだけれど、しかし敗者を尊重する。

草原の掟であり、固い絆である。



雨が森羅万象を濡らした。
西脇順三郎は、女神の舌を濡らすと雨を表現した。
アムバルワリア旅人帰らず、の中であったか?



下萌だった雑草は、青踏という季節感を醸し出している。



雨上がりの午後、こんな空が広がった。
ロック歌手のヒット曲のタイトルのようである。



嗚呼、君に会いたい・・・のである。








  春雷や万象叩く雨もあり  野人


  故郷の草原もいま萌え立ちぬ  野人








ぼくは、この草原の祭り「ナーダム」に招待されて出かけた事があった。
会場周辺にはゲル(包)が立ち並び、モンゴル人が密集している。



辺り一面、羊肉を煮たり焼いたりする煙と匂いが立ちこめている。
草原は青々とした草で覆われていたのであった。



季節感の横溢する祭りである。
厳しい冬から春の萌えるような季節。
人の細胞が生き生きとする季節である。





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      荒 野人