エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

吹割の滝に慄く

2012年05月09日 | ポエム
昨日の午後、タケノコ三昧をアップした。
その時、蕗を頂いたと書いたのであるけれど、今朝の食事には、早速蕗料理が加わった。



蕗の柔らか煮である。
薄味で、春の香りがその独特のえぐみとともに口中に充満した。



蕗の葉の佃煮である。
えぐみは薄まり、香りが際立っている。
食事が進んだのであった。



さて・・・。
この坂道を下りていくと、川に出るのである。



先日まで降り続いた雨のせいでもあろう。
吹割の滝の水量はもの凄く、まるで足元を掬われるような感覚を覚えつつ、側道を歩いたのであった。



側道の一部は、川に洗われ泥が溜まっている。
滑ってしまったらアウト!



そんな感覚でこの文章を読み進んでほしい。
駐車した食堂のおばさんたちも「かつて無いほどの水量よ!」と太鼓判を押してくれたのであるから、押して知るべしなのである。



水が急激に落ちる場所では水煙が立ち上り、オゾンが構成される。
心身が洗れる感覚を覚えるのである。



ここ沼田では、例えば「老神温泉」があって湯治には最適な山峡である。
かてて加えて、八重桜が満開の呈である。

山の深さと、寒さが思われてならない。
そんな気配が漂いつつ、かつぼくを引きずり込んでいくのであった。







  谷からの轟く音や夏来る  野人


  流れ来る夏の匂いや深き谷  野人


  汝の視線誰を見つめる夏の峪  野人







今日は、渓谷を詠んだ。
夏が立ち、もうすぐ涼を求める観光客が殺到する場所である。






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      荒 野人