エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

林檎の花

2012年05月10日 | ポエム
  りんごのふるさとは
   北国の果て
    晴れた日は 晴れた日は

美空ひばりが歌う「津軽のふるさと」の歌い出しである。
この歌詞を聞くたびに、僕の涙腺は緩みっ放しになる。

この際だ!
と思いYou Tubeにアップされた数人の歌手で聴いてみた。
天童よしみ、キム・ヨンジャ、松山千春、塩田美奈子、としみ、新二郎達である。

だがしかし、美空ひばりの歌声と歌唱力に勝る歌い手はいなかった。




りんごのふるさとは
北国の果て


素晴らしい詩であり、歌い出しである。

しかも、このフレーズは繰り返し繰り返し歌われる。
そして聞く者を津軽の厳しい自然へと誘うのである。

過日頂いたタラの芽は、その津軽の物である。
このフレーズを想起しつつ美味しく頂いたのであった。



この林檎の花は、津軽ではないけれど関東の山峡に咲いていたのである。



   ああ 津軽の
    海よ山よ



美空ひばりの、あの確固とした音程と豊かなクリエイト能力が成せる、津軽という故郷への臨場感が迫って来るのである。
しかも、その故郷が津軽に留まらず普遍的な故郷として想起されてしまう歌唱力の凄さが、いま頭の中を駆け巡っているのである。








  リンゴ咲き山あいの村彩りぬ  野人


  淡き白りんごの花や風そよぐ  野人








リンゴの花は、春の季語である。

ぼくの俳句など、美空ひばりの表現力、歌唱力には吹き飛ばされてしまう。
だが、めげず詠おうと思う。



一昨日、同じ句会で研鑽を重ねて来た句友からの消息があった。
立花さんがその誘い水を注いで下さったのであるけれど・・・。
お元気の様子が伺われて嬉しかったのであった。

林檎の花から、色々と連想が跳んでしまった。
それが嬉しい。



まだまだ感性の水分は失われていないようであるからだ。





にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へにほんブログ村
にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村
      荒 野人