エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

湯ノ湖という静謐

2012年05月25日 | ポエム
湯ノ湖は堰止湖である。
ダム湖では無い。
従って、例えば奥多摩湖の様なよそよそしさは無く、静謐であり自然に溶け込んだ佇まいを見せているのである。

辿りつくまでの関所。
一つは、佐野ラーメンである。



大盛りを注文すれば、海苔に佐野ラーメンと書いてある。
しっかりとした海苔である。



普通盛りだと、この海苔。
差別化がしっかりしている・・・けれど、この差別化は頂けないではないか!

関所のその2。



戦場ヶ原だ。
戦場ヶ原を貫く道路は、ロマンチック街道である。



この道路を何処までも進めば日光の奥座敷に辿り着くのである。



ドライブとしては最高に楽しい。
雲も林も、いまだ全てが枯れている。



春はまだ浅い。
だがしかし、林の向こうに湖面が見え始める。







  霞み刷く山肌滑る湖の朝  野人


  雲乱れ深山の朝の水温し  野人







静謐を字で書いたような湖である。



この湯ノ湖は四季折々に美しいのである。
四季を踏破したことはないけれど「四季折々に美しい」と確信させる。



ホテルの部屋から望む湯の湖だけれど、木々が邪魔をして完全に見せない。
それが誠に慎ましやかに感じられるのは何故だろうか。

今夜はここに投宿する、という心のゆとりだろうか。





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  荒 野人