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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

惜春の

2012年05月04日 | ポエム
惜春。
美しい概念である。

春を惜しむのです!
果たして・・・ぼくに惜しむ春があったのだろうか?
などと無為に推測するのは宜しくない。







  惜春の少し悲しき雨の朝  野人


  春意あり濡れるに任す夕の雨  野人


  惜春や雨降りたれば月も無し  野人




  


誰にも惜しむべきものはあるのであって、惜しまない時間などは存在しないのである。
雨の一日であった。

今日は、どこの空の下であろうか。
行動力こそ、ぼくの漂泊する魂と言霊を救済する魔法の杖であるからだ。



雨の中で、我が家の濡れそぼった花を愛でたのである。



たとえば、これはデンドロビュウムである。
濃いピンクで毎年眼を楽しませてくれる。

年に一度の目の慰安会である。



これはシンビジュームである。
キチンと冬を越してくれる。

デンドロもシンビも、特段の手当てはしていないけれど、咲いてくれる。
嬉しい限りである。



葉に雨が取り付く。
その仄かさが好きだ。



閑話休題!
この漢字に、井上ひさしは「あだしごとはさておきつ」と振り仮名を振っている。
凄い作家であった。



この二枚の写真、ご存じだろうか?
アイスプラントという野菜である。

表皮には塩嚢細胞(ブラッダー細胞、英語:Bladder Cell)と呼ばれる体内に侵入した塩類を隔離するための細胞が発達する。
大きさは2ミリ前後に達し、透明でキラキラと輝く。

この細胞こそが適度の塩味なのである。



この野菜の茎の部位を切り取った映像である。
誠にその塩味が適度であって「美味い」のである。

生食でこそその価値がある。
サラダに最適な野菜である。

過日、親しい友人に頂いたものである。
大事に食させて頂いた。




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      荒 野人