エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

最後のタケノコ

2012年05月11日 | ポエム
たかんな・・・タケノコの別称である。
まだタケノコが頭を出していない頃、詠んだ俳句の一つ。






  ほども無くたかんなの季になりにけり  野人






春の目覚めを待つ頃の句である。
竹の季節は鋭く、爽やかである。

過日、タケノコを掘って来たとお話をした。
かなり頑張って掘ったので、ここまでタケノコを堪能したのであった。

けれど、とうとう食い尽くしてしまった。
最後のタケノコ料理は「タケノコ・スパゲッティ」である。



これである。
この一皿にGABANのパセリを振りかける。



誠に結構である。
タケノコのえぐ味が際立ってくるのである。

今年はタケノコの季節が終わってしまった。
これからは、初夏の涼しげな饅頭である。

葛桜のもっちりした食感。
水羊羹の涼味。




  葛桜あわあわ食める甘味かな  野人




和菓子の季節である。
春の練切の和菓子は芸術的でさえある。
夏の和菓子は、葛や寒天の素材を生かすのである。

水のようにサラサラとした味わいが待ち遠しい。





にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へにほんブログ村
にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村
      荒 野人