エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ねじ花

2014年07月04日 | ポエム
ねじり花と言っても良い。
別名で「もぢずり」とも云うのである。

奇妙で軽妙で、かつ洒脱な草花である。



けれども、妙に懐かしく愛おしい花である。



突然変異で白もあるのだけれど、これは白に限りなく近い。
愛おしく、儚さも漂わせる。







「ねじ花や螺旋で還す雨の粒」







ねじ花は、江戸時代に栽培されていて、花壇地錦抄では「もぢずり」として掲載されていたのである。
今では、公園の芝生などに普通に見られる。



花によっては、ねじれずに咲き上がるのもある。
素直に咲いている。
それもまた可愛らしいのである。



しかし、ねじ花はねじれていて欲しい。
「らしい」のである。

人もそうだけれど「らしさ」って、大切だと思うのである。



花言葉は・・・。
「思慕」である。



想いを托したくなる花なのであろう。



      荒 野人