エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

光る雲

2014年07月05日 | ポエム
雲が光るのだ。
山の稜線が光るようにだ!

イブの指先に触れ、震える全身が愛おしい。
雲の縁が光るのだ。





   光る雲


 雲を
 プラチナの指が
 なぞる

 雲は
 忽ち
 光背となって
 宙に君臨する

 君の指の残す
 奇跡よ

 雲は
 生命と
 祈りを得て

 宙と云う
 タペストリーを飾るのだ





雲の縁から、光芒が漏れる。
その様が美しく妖しげである。







「雲光る指でなぞれる峰の縁」







我が家の仙人掌の花が咲いた。
棘の鋭さは比類ない。



仙人掌も、このように淡々と写せば可愛げのある花である。




       荒 野人