エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

嵐の前の

2014年07月09日 | ポエム
いま、この文章を書きつつ台風8号の行方が心配である。
10日には、奄美への旅が始るのだ。



梅雨の晴れ間なのだが、嵐の前の静けさでもあるのだ。
いつもの散歩道を歩きつつ、万緑を感じていたのである。

だが、夜からは雨だと云う。
嵐の前である。



沖縄、奄美、そして九州南部へと歩を進める台風。
風の強さが脅威である。







「万緑のざわめきを聴くキスの後」







万緑は静かさがその本質である。
静かでなければ、若葉のざわめきなのだ。



森羅万象の音が聞こえる。
もちろん、万緑の彼方の空からも音が聞こえる。



音を吸いこみ、単音のみ響くのだ。



      荒 野人