エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

梅雨寒

2014年07月06日 | ポエム
正しく「梅雨寒」の日が続いているのである。
しかも、天気予報が日々変わる。
あと数日で、奄美に出掛けるのだが台風が・・・。

例年だと、この月の上旬には奄美は梅雨明けの筈である。
おそらく、フイリピンの近海で発生した台風が列島を襲って、梅雨明けをもたらすのであろう。
それで良いのである。



しかし雷が鳴れば梅雨明け・・・との定説は完全に覆ってしまった。
やはり温暖化のもたらす自然環境の変動であろうか?

それにしても、涼しい七月である。
寒いくらいの気温が続いている。

雨上がりに、少し外出して新鮮な大気を吸い込むのが楽しい。
葉や、花や、森羅万象が濡れそぼってキラキラしている。







「梅雨寒や捲りし袖を捲き戻す」







古来、自然はキラキラしていたのである。
人が大気を汚染し、そのキラキラを奪ってしまったのだ。



雨上がりの束の間、自然は洗われて素の姿を取り戻すのだ。
その刹那を,愛おしまなくてはいけない。
刹那・・・瞬間。
キラキラの輝きに癒される。

貴重な時間である。




     荒 野人