エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

赤味という色合い

2016年02月05日 | ポエム
赤味が増してくると、やがて春の気配が強まってくるのだ。
赤は、不思議な色である。
精神を鼓舞したり、あるいはまた晴れ晴れとさせてくれる。

昨日は、午前中の暖かさに誘われて外出したのであった。
バスに乗って、街まで出て・・・
本屋さんで、二冊買い求めた。



途中、老齢の方々が多く乗車してくる。
ぼくは、席を譲ろうとする。
お年寄りには、素直に座って頂けない。
「まあ、失礼ね!」
とか、
「君より若いよ!」と、言った感じである。

そう言えば、赤色は赤い帽子にちゃんちゃんこ。
年寄りの・・・いやいや熟成の色でもある。







「枝先のいや増す赤味春隣」







気がつけば、木々の枝先が赤くなって来ている。
生き物は、春の準備をしているのだ。



ぼくたち人間はどうなのだろう?
生を謳歌しているだろうか。



     荒 野人