エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

春潮

2016年02月21日 | ポエム
ある一日、春潮を感じたくて葛西臨海公園に出かけたのであった。
穏やかな午前である。



昼からは、風邪が出て来て寒さが募った。
けれど、海はたおやかにたゆとうている。



菜の花畑が、海に向かって落ち込んでいる。
葛西臨海公園は、いま春の兆しに満ち溢れているのである。



菜の花畑のうねりは、見事であった。







「心音の微かに聞こゆ春の潮」







春の潮は、確かにこの海に息づいている。



キラキラした海にぼくは、心音を聞いたのであった。
この句は、句会で先生から天賞をいただいた。

また、句友からも天をいただいた。
春潮は、ぼくの俳句にエポックを与えたかもしれない。