エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

光弾ける

2016年02月10日 | ポエム
寒さは、この週末まで続くと云う。
この寒さが、今冬最大の寒さだと言うのだけれど・・・。
立春があって、光の春になってだがしかしまだ浅い。

寒さのトンネルは、短いのが幾つか断続的にあるのだという。
ここのところは、春の陽射しに間違いない。



空もまた暖かい。
雲の千切れる様は、柔らかく暖かい。



木の根っこから、新たな命が萌え出て来た。
その仄紅さが初々しい、のである。



山茶花の名残の花。
その白さが、暖かさを更に増幅させるのだ。

この花の周囲には、枯れ果てた花の額が残されている。
それはしかし、寂しい。







「和らかな光の爆ぜる浅き春」







向春のみぎり、である。
だからだろうか、木々の葉ずえが光っている。



そのキラキラが良い。
心がウキウキする。

キラキラウキウキ、である。

あっそうそう、昨日のことだけれど・・・。
馬酔木の花がたった一つ、開いていた。
なんの勘違いだろうか?

仲間たちは、ようよう赤味が増しつつあるだけだと云うのに。
許せる勘違いである。



     荒 野人