エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

竹の秋

2016年02月22日 | ポエム
季節は竹の秋である。
竹林は高潔であって、知性の象徴に思えるのである。

ぼくがそう感じているだけなのだけれど・・・。



この竹林は、所沢の城山址公園である。
奥深くなかなか素敵な竹林である。
城跡の、本丸を囲んで鬱蒼としている。

けれど「マムシに注意」の看板が居たる場所に立っている。
暖かさが増して来たら、迂闊に歩けない・・・。

とりわけ「啓蟄」前後からはそうであろうと思う。







「本丸の石垣囲む竹の秋」






この城址は、土塁がそのまま残っている。
往事の侍の歩いた径もある。
ぼくの好きな遺跡の一つ、となりそうである。

竹林を歩めば、人は懐手をしたくなるものだ。
賢人になりたい、そう思うのだ。



竹林をそぞろ歩く。
その楽しみは、誰にも分からない。
竹林とは、そういったものである。



     荒 野人