=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

完全に一体化ゲート

2024年12月18日 | 【製品】家具工房つなぎのプロダクト
久しぶりにレリーサさんに伺ってきました。
ランチは何度もいただいたことがありますが本日は念願の?カフェメニュー「クレープ」をいただきました。

そして久しぶりに施工させていただいたゲートとも再会。
こちらのゲートの製作は5年前、植物が繁茂して完全に一体化していい感じ!レリーサさんが植物に詳しいのもあると思いますが、それ以上に植物たちへの「気持ち」というか「氣」がよくて植物たちが元気に育っているのではないのかな?と根拠のない考えを持ちました。

ゲートの依頼内容は「西洋風アンティークで」ということでしたので、アンティーク調の瓦やレンガを使いましたが、単にアンティークという名を借りたラフなボロでは納得できないので、木工事部分や本漆喰の塗面は精緻に仕上げました。

「経年変化で壁が剥がれ中のレンガが見えている」
いかにもアンティーク風の部分も作り、ここは私のこだわりで、よく見かける?漆喰面の上に一部薄いレンガを張り付けた「なんちゃって」でなくて、壁の中に古レンガを仕込み漆喰が剥がれたところから中の下地であるレンガが見えている風にしました。
これも立派な「なんちゃって風」なのですが(笑)
ただ曲線のゲート入口は貼り付けになっていますm(__)m

軒裏の野地板も塗装そのまま、なんといっても驚いたのが漆喰の白さ!北側だったり植物のモサモサで結構湿っぽいところもありますが、そこでもほぼ白、天然の力を感じます。
これがサイディングだと住宅の北側の壁はだいたい緑コケみたいになっていることをよく見かけるからです。

新拠点「Pocket」でも漆喰の外壁を一部取り入れますのでお楽しみに!


















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コロ付きりんご木箱シーズンイン!

2024年12月02日 | 【製品】家具工房つなぎのプロダクト

毎年年末が近づくと増えてくる、コロ付きりんご木箱のご注文。
先月は横浜で行われたふるさと納税展示イベントに出品させていただき実際の来場者に手に取っていただける機会があった影響もありますが、
それでなくても、年末が近づくとなんとなくお掃除や片づけ、整理整頓の気分になるからでしょうか。

コロコロと杉の素朴な味わいを残した仕上げで人気があります。
ハンドメイドマーケット「Creema」やふるさと納税でぜひ見てみてください。






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駒止めのお話

2024年11月23日 | 【製品】家具工房つなぎのプロダクト

前回製作した山桜テーブルは、一般のお宅ではなく百貨店に入るアパレルショップのディスプレイテーブルとなりました。
店舗は百貨店の閉店後一晩で模様替えをするので、夜間の指定時間への納品となりました。

今回はデザイナーさんにお声がけいただき、当初より無垢材の家具の懸念点はご承知おきいただいておりましたが、
店舗でも改めて聞かれました。
「空調や照明もあるので、無垢材だと多少割れたりしますよね?」

「うちでは多少の収縮には対応できるよう駒止めという方法で天板を固定していますので、100%大丈夫とは言えませんがそこまでご心配はいらないかと思います」とお答えしました。
少なくともネジでバキバキに固定されている状態と比べればかなりリスク度は下がっていると思います。

駒止めというのは、写真の積み木のような角材で天板を固定する方法です。幕板という側面の板に溝があり、その中をこの駒が天板を固定しながら多少自由に動けるようになっているため、材木が室内の湿気の変化に対し収縮しても、それに対応できるため板が割れたりすることを軽減できます。これがネジやボルトなどで動けないように固定されていると、割れが発生します。

取り付けられるのは机の裏側で見えないところですが、家具工房つなぎでは、天板がより堅固に固定できるよう下穴の周りを削ってあったり、また多少見た目が柔らかくなるように斜めにカットしたりしています。まあ、まず見られることはないのですが・・・









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トイレットペーパーホルダー発送しました。

2024年11月18日 | 【製品】家具工房つなぎのプロダクト
木と鉄のトイレットペーパーホルダー 発送させていただきました!
木製が好きだけどぼてっとしてるのはちょっと。。という方に。
シャープな印象で製作しています。
新築のトイレでも、今のままでも、設置できます。

ふるさと納税も対応しています。
鉄部分は職人さんにお願いするので多少お時間いただく場合があります。お問合せください。
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収納リフォーム ここに棚があったら、

2024年10月15日 | 【製品】家具工房つなぎのプロダクト


連休初日は清々しい秋晴れのもと、作業ができました。



造作カウンターのリフォームのお仕事。
カウンター下が合板で覆われていて利用できていないので、キッチン側は板をはがして中に棚を作りました。

リフォームの難しいところは事前に計画を経てていても、いざ壁をはがしてみると、想定と違ったり新たな問題が出てきたりというところ。
発想とアドリブが試されます。
一時間くらいは壁をはがした前でにらめっこでした。

ご自宅のちょっとここが不便とか、この隙間に棚があったら、という収納リフォームも承っております。お気軽にご相談ください。
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マテバシイのカトラリー

2024年09月13日 | 【製品】家具工房つなぎのプロダクト
マテバシイを柄に使ったスプーンとフォーク&カトラリー置き

先日の木育コーディネーター講座で作らせてもらったカトラリーです。
大房岬で自分たちで枝を切り、製作しました。
グリーンウッドと呼ばれる乾燥させる前の瑞々しい木は柔らかいので加工もしやすいので、グリーンウッドワークというジャンルもあります。(収縮したり割れたりしますが、それが許容できたり味となる作品など)
スプーン、フォークづくりも木工体験で人気がありますが、結構難易度が高いのも事実、今回のように柄をナイフを使い自分で加工し金属の先を組み合わせてみるだけでも十分楽しかったです!家具工房つなぎでもできそう。

柄の加工は自由ですが、皮を残したストライプ模様に!。
皮に残っていた丸いシミ?が水玉のようでかわいかったので残してみたり(写真4)、柄の先端をナイフで丸くしてみました(写真5)
ちなみにスプーン、フォークが置いてあるカトラリー置きもマテバシイです。(写真3)これは家具工房つなぎでもともと作っていて道の駅で細々と販売中です。セットにするといいかも!

自宅でさっそく使ってみましたよ。木なので熱くならないため味噌汁の味噌を溶かすのにも使ったりしています。
「作ったら使ってみる!」ですね。










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ヤギさんの扉

2024年08月09日 | 【製品】家具工房つなぎのプロダクト
ヤギさんの小屋
建具を製作させていただきました。
杉の開き戸と緑の窓。



先日グリーンファーム館山よりヤギさんの引っ越し完了とご連絡をいただきました。私も近々会いに行ってきます。皆さんも~。
今回のご依頼は建具でしたが、
小屋の多少?約10㎜の傾きもしっかりアジャストさせていただきました。
小屋やゲートなどの希望もあればご相談ください。
(事例写真は赤い物置、雑貨屋さんの南欧風ゲート)
細部にこだわりご相談に応じます。





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納まるべきところ

2024年06月06日 | 【製品】家具工房つなぎのプロダクト
少し前に納品させていただいた松の長机の設置写真になります。
和風の空間の納まるべきところに納まった感じです。
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山桜皮材のペン立て

2024年05月16日 | 【製品】家具工房つなぎのプロダクト
「もったいないプロダクト」ロングカード立ての派生品「山桜皮材のペン立て」もできました。
こちらは少し厚みのある端材を使っています。

穴の数は多すぎても無粋になるので3個にしました。
大 φ12㎜ ×1
中 φ10㎜ ×2
ペンだけでなくハサミなども立てることができました。

この前のイベント出展の際にはお客様より、
「カード立てとペン立て両方のがあったらまた欲しい」
とお声をいただきましたので、
さらなる派生品の開発にいそしんでまいります。
こちらも道の駅または家具工房つなぎショールームにてお取り扱いしておりますのでよろしくお願いいたします。
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ロングカード立て (もったいないプロダクト)

2024年05月14日 | 【製品】家具工房つなぎのプロダクト
家具工房つなぎには「もったいないプロダクト」というジャンルがあります。
家具を作る際に不要として除かれてしまう部分、
腐れがあったり、割れがあったり、節があったり、(もちろんそうした特長を活かす方法もあるが耐久性や一般性という部分からははずれてしまう)
、また通称「耳」と呼ばれる木の皮の部分も製造段階でカットされます。
あとは決まった長さにカットした残り、木っ端や削ったときのおが屑なども含まれる。

もったいない症にありがちな「何かに使えそう」に始まり、「これきれいに切れてるから」「面白いカタチだな」「これは貴重な樹種だ」といった具合でなかなか小さな木っ端も捨てられません。
保管しておくスペースはもちろん、区分けして整理する手間、使わないものをいつまでも持っているという心理的負担もあり、本当は割り切って捨ててしまうのが実はベストかもしれないし、ある段階ではそうせざるをえない。
しかし繰り返しになるが、「えいやっ」てすべては捨てられないので、木っ端をなんとか利用できる方法を考えなくてはならない。

一番簡単な方法は「薪として使う」「欲しい人にタダであげる」
もちろんこの方法をとることもあるが、
目的はただ「不要なものを自分の目の前から消すこと」ではないし、
タダで手渡していくだけだと新しい価値を生むわけではなく単なる延命措置だという話もどこかで聞いた。
また人間困ったもので「タダ」と聞くと、本来の価値が伝わりづらかったりする一面があると思う。

なので、
その木っ端なら木っ端なりにある価値を活かせるよう、
知恵を練ったり、ひと手間、一工夫することが自分たちの仕事だと思っている、
プラスαの価値をオンして生んでいきたいと考えている。
ひと手間、一工夫は、
見落とされがちな使いかた提案だったり、単なるネーミングだったり、ラッピングだったり(ラッピングはまたその分の資源とコストがかかってしまうのが問題だが)

前置きが長くなりましたが、
今日は、そんな「もったいないプロダクト」のひとつ、木の皮の部分を使った「ロングカード立て」のご紹介です。
材は基本、山桜材です。

こちらの使い方提案は、

【リビング】では、好きな写真やポストカードを飾ったり、
【玄関の棚】では、たまに使うポイントカードや診察券などをさしておいてもいい。
【会社のデスク】では、最近いただいた名刺などを置いておくと便利では。

いずれの場面でも、空間に木のちょっとしたワイルド感をプラスできるのが魅力かと思います。
木の皮の部分は材と比較しても、雰囲気や形状が唯一無二で面白いですよ。
また手軽でそれほど好き嫌いはないかと思いますのでちょっとしたプレゼントにもおすすめです。
道の駅や自社ショールームにて販売していますのでぜひお声がけください。
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