=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

伝衛門製作所 クラファン

2024年11月26日 | 【志事】独立を選んでからの日々
持続的な里山を目指し、ジビエレザーを中心に里山素材を使ったモノづくりを目指す伝衛門製作所がクラファン実行中です!

代表の大坂谷さんと出会ったのは一年半前くらい?
ちょうど地元材を使った製品の企画を受けて、木のバッグにジビエレザーの紐を使ってみようとお声がけさせていただきました。
第一印象はとにかくエネルギッシュ!
その後大坂谷さんからの企画も受けてコラボ商品のプロトタイプなども製作させていただいております。

そんな伝衛門製作所が、皮の保存のための冷凍庫とその施設を作るため奮闘しています。
私も実際に皮を作る作業場に伺わせていただいたこともあり、こちらでも紹介させていただきましたが、とにかく皮を革にする工程は大変です。

私も家具職人として無垢材を扱わせてもらっていますが、立っている木から、実際に家具材になるまでにはいくつもの工程があります。たまに「庭の木を伐ったからこれでテーブルでも(安く)作ってほしい」というお声がけもいただきますが、実はその伐った木を材にするまでが大変なんです。ここでは詳細は省きますが、ベニヤなり集成材など、平らで大きな板になっている商品が使えればとても楽です。つまり家具を作りはじめるスタート地点までに、木を材にする工程があるのです。
そうした部分を知っているだけに、皮を革にする苦労もとてもわかる気がします。しかも皮は生もの!

クラファン終了まであとわずか、ぜひ南房総の里山、モノづくりに関心を持っていただける方、ページをご覧になってみてください。
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久しぶりの海弁

2024年11月15日 | 【志事】独立を選んでからの日々
先日のポカポカした日の海弁。
ほんとに秋が短くわずかな気候になってきてしまいましたね。
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安房一豆

2024年10月29日 | 【志事】独立を選んでからの日々
幻の安房一豆 あわいちず って知ってますか?

工房の地区で農業を始めたRくんが遊びにきた。
枝豆のお土産付き。
「ありがとう!でも枝豆って夏のイメージだけど」
と聞くと、
これは安房一豆といって、関東で最も収穫が遅いとも言われる品種なんだと教えくれた。

館山在来種から選抜された枝豆で、
JA主導で始めたブランド野菜らしいけど、
残念ながら担い手が増えず、
今年はなんと出荷者がRくんひとりだとか。
まさしく「幻」の枝豆をいただいてしまいました!
しっかり濃厚な味でとっても美味しかったですよ。
皆さんも市内で見つけたら安房一豆、ぜひ手にとってみてください。

でも安房一豆より推しなのがこのRくん。
移住してきて新規就農一年目。地域の祭りで知り合ったけど、
超「素直」なので、
まったく知らない地域の太鼓も大太鼓も子供に交じりながら熱心に練習。恥ずかしさや外聞も気にせず、間違えても年下の中高生に教わっていました。なかなか真似できない素晴らしさです。
仕事の農作業もきっとそんな感じでしょうから、どんどん地域のおじさん、おじいさんたちが応援してくれています。

ちなみに後ろに写っている自転車のおじいさんは、停めてあった軽トラのライトが点いていたことをわざわざ200㎡くらい敷地奥の工房まで教えにきてくれた見ず知らずの通りすがりの方。
お礼はもちろん安房一豆でした。






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自然排水

2024年10月26日 | 【志事】独立を選んでからの日々
お友達の新築現場の土壌改良に参加してきました。
(といっても半日であまりお役に立てずすみませんでしたm(__)m)
山際に丸太や藁、燻炭、割瓦などで浸透をメインとした排水路を作り、敷地の水はけを改善していきます。
うちからもマテバシイの枯れ葉をトラック一杯分お持ちして隙間詰めに使ってもらっています。
当日は自然排水の分野の専門家が指導にあたり、いろいろと教えていただきありがとうございました。

以下、そうしたお話を聞いての自分のまとめです。もしも間違っていたらすみません。

土壌にとって最もよくないのは「水の流れを遮断すること」
排水でよくみるU字溝は周囲の水の流れや浸透を遮ってしまうため、今回の工事でもここにもともとあったU字溝を撤去したり穴をあけたり・・・
たしかにU字溝は(詰まらなければ)効率的に水を流すことはできるかもしれませんが、雑排水のみならずその敷地に降った雨水なども、その地からどこか別の場所へ移動させてしまうこと。
強引な言い方をすれば、「雨が降ると庭がぬかるむ、水が邪魔だから、どこか別の見えないところへやってしまえ。」というごく直接的、短絡的で近視眼的、現代的なな考えだといえなくもない。コンクリートでガチガチに固められた河川なども似たようなものかも?
でも表層を流れている水って目に見えてるだけで実は一部で地面が保水していたり地下を移動している水のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。

なのでそれよりも、土地の自力、浸透力なんかをもっと信じてあげて、うまく水の流れ道を自然素材で作ってやるなどして、土壌の自力を助けてあげるというのが自然排水なのかなと個人的には考えました。

人工物でも、自然のままでもうまくいかない。
自然にちょっと手を入れてあげて、持続的に維持していく。すべては昔の人がやってきたことだと思います。

うちの新築プロジェクトでも、どこまでできるわわかりませんが、ぜひこうした知恵を少しでも取り入れていけたらいいなと思っています。

追伸:
今回の敷地内にはとっても大きな柑橘類がなっていたり、とても自然豊かな土地で施主が一目惚れしてしまっただけある素敵な場所でした。排水の成果や新築の進捗も楽しみにしています。








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テーブル木口削り

2024年10月08日 | 【志事】独立を選んでからの日々
前回よりも更にゆっくり動画です。※ブログは動画なしです。すみません。
前回の鉋削りの動画が評判よかったので引き続き鉋がけ動画のアップです。しかも更にスロー😅

今回はテーブルの端、2枚目写真の「ここ」を削っています。
木に詳しい方なら、「年輪の見えるところね」とわかるかもしれません。
そう、年輪が見えるところなので、木の繊維に対し直角に、例えれば切株を削っているような感じなので堅いです。
そのため更にスロー、慎重にです。
ここを削る鉋は刃の角度を厚く、45度に近づけて研いでいます。

なんでこんな面倒なところを削るかというと、使う人の手触りのためです。機械でカットするとどうしても丸鋸の刃の跡が残ってしまいます、これを鉋削りで平らにします。(わかりづらいかも汗)でも、一般の人でも見てわからなくても触ると必ずわかります。それくらい人間の手の神経って繊細なんですね。

その他、テーブルの横の板の内側なんかも家具工房つなぎでは念入りに仕上げてます。
見えないけど、必ず触るところなので。
山桜は繊維が緻密で手触りがいいので是非触れていただきたいです。












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フォレストデー

2024年10月08日 | 【志事】独立を選んでからの日々
木育コーディネーターとして初のお仕事。
大房岬でのフォレストデースタッフとして参加しました。

たくさんの木でできたおもちゃ、どんぐりジーの自由工作、柱にくさびを打ち込んで木製ジャングルジムを子供たちと作り上げてい「組むんだー」など、盛りだくさん!

木槌を打つのが小さい子供は危ないかと思っていましたが、皆とても上手。もちろん注意をしてあげないといけないですが、子供たちの能力は大人の想像以上です。

南房総は森も豊富ですから、野外の遊びと室内の遊びと組み合わせて、より日常で木に触れられる場をもっと作り上げていけたらいいですね!









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テーブル組み立て中

2024年09月26日 | 【志事】独立を選んでからの日々
です。
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本日もお疲れ様でした

2024年09月19日 | 【志事】独立を選んでからの日々
仕事帰りの北条海岸。
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細部とバランス

2024年09月16日 | 【志事】独立を選んでからの日々
この週末は地域最大の祭り「安房国司祭」でした。
私は、子供と人が出てきて驚かせる昭和のお化け屋敷に入ったり、スーパーボールすくいなどしながら見学です。
参加された方々は暑さで大変だったと思います。お疲れさまでした。

神輿11基、山車お舟計5台が出祭しますが、どれも立派だしそれそれに意匠や形状が異なるので、とても見ていて楽しいですし、自分のお気に入りを探すのもいいですね。

ほんとそれぞれの神輿、山車にこだわりがあり、製作者のデザインや意図、技量などが凝縮した歴史遺産です。
大きいことや彫り物が立派なこと、飾りつけがきれいなどいろいろな要素がありますが、
自分の感覚ではやっぱり最後は「細部とバランス」ではないかと思っています。
古の製作者がデザインするとき「美しい」と思うバランスを、他地区の現物を観察したり過去の経験から、また試作を重ねたりしながら、自分なりのベストを設定したのだと思います。
なんだかその過程は家具づくりと共通していると思っています。(じつはきっとすべてに通じている)

すべてのお神輿を観察できていませんが、写真は安房神社のお神輿です。軽快な作りと胴のくびれが美しいなと感じました。
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木育コーディネーター

2024年09月10日 | 【志事】独立を選んでからの日々
週末は木育コーディネーター講座に参加してきました。
南房総市の進める森林活用の一環。
市内からだけでおよそ20名の参加があり、参加者のバックグランドも、幼稚園の先生やリゾートホテルのスタッフ、市内お土産店の幹部、林業関係者に大工、そしてすでに木育の取り組みを実践されているシルバーの先輩方など実に多彩。他地域から来た講師たちも、すでにある市内の森林資源に加え、このネットワークでもう出来上がってますね!というくらい本当に横のつながりができたことがうれしかったですし、びっくりでした。

しかし木育とは、あまりに広範なテーマで、そして時間軸も長い、さらにテーマの必然必要性、尊重性は誰もが認めながらも、やはりボランティアに頼っている現状など決して生易しいものではないです。

まずは来月の大房岬で行われるイベント「フォレストデー」で受講者の皆さんと再会です!
来場者の皆さんともお会いできるのを楽しみにしております。
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