=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

すでに木ではない!

2009年02月28日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
昔から狐が数百年生きると妖狐になるとか、鯉が滝を登ると龍になるとか言いますよね。

この木、すでに木ではありません。

蒲生の大楠

国の天然記念物にあやかろうと立ち寄ったのですが既に夕闇が。

根周り33.57メートル
高さ30メートル

です。

どのくらい太いかというと、木の中に空洞があり、そこが畳8畳くらいの広さで、トトロの棲家みたいといわれている。
残念ながらトトロの棲家は封鎖されていましたが。

ボコボコとした根周り、コケが生えているその物体はもう木でなく、何か超越して違う生き物に昇華されたようでした。

圧倒です!
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人の交差点「マミーズカフェ」

2009年02月28日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
何かに引き寄せられるかのように立ち寄った「道の駅垂水」の向かいにあるマミーズカフェ。
野菜ソムリエのマミーが野菜ジュースのワゴン車販売からスタートしたお店。

いつどこから会話がスタートしたのかわからないくらい、気がついたらマミーと仲良くなっていて、鹿児島の地域SNS『NikiNiki』に登録することになっていました。そのくらい人と仲良くなるのが上手なマミーさんは、それ以上に人と人を結びつけるのが上手。
大隅特産の安納芋の焼き芋までもらってしまった私はついつい長居してしまい、その間にお店にこられた社長夫人やちまき作りのおばちゃん、加治木町からきたおじさんとかと矢継ぎばやに紹介して頂いた。
私が家具作りをこれからしていくことを話したら、なんとマミーの家が家具屋をやっていらしたんだって。びっくり!
そして材木関係の人にお会いしたいと言ったら、隼人町の野元さんをご紹介くださいました。ありがとうございます!

人と人のご紹介に熱心なあまり?私の注文したしいたけカレーはベーコンチーズカレーになっていました。でもこれもご愛嬌、野菜たっぷりのスープと食後には一口ソフトもついてます。
子供が注文したソフトクリームを待っている間には、野菜と果物の絵本を読ませていたり、とにかくお店が愉快です。

素敵な出会いをありがとう~!

※写真はしいたけカレーを注文したら出てきたベーコンチーズカレー 700円
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残ってます

2009年02月28日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
木の山側は大規模な地滑り予防でコンクリートがけされてます。道にかぶさるようなこの木だけがかろうじて残ってます。

牛根(鹿児島県)
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私も少しは成長したのだろうか

2009年02月28日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
桜島で有名な噴火で埋没した鳥居。
この隣にある黒神中学校は全校生徒9名。毎朝7:45から鳥居の周りを掃除しているそうです。

昔この鳥居を訪れたのは22才。この鳥居にも当時よりは砂が降り積もりまた少し埋没してるはず。私自身にも少しでも成長が降り積もっていればいいのだが。


桜島(鹿児島県)
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やっぱり海見ると元気になるな~

2009年02月28日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
長く連なる白浜に松林が続く「くにの松原」
きっと水戸黄門とかの時代劇の撮影に使われて一度は見てる。そんな景色を眺めていたら、地元のおじいさんがやってきた。
よそ者の私にボソリ。
「やっぱり海見ると元気になるな~」

大崎(鹿児島県)
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素敵な宇宙船ありあけ号

2009年02月27日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
本日、私の「日本列島半北上木の旅」が始まりました。
この旅は、伊那の技術専門校に入学するまでの時間を使って、「たくさんの現場を見ること」が目的です。
家具作りの現場とは、工房の作業が思い浮かびますが、
もちろんそれも含めて、とりわけ今回はまとまった時間を利用して、家具になる前工程である実際の林、伐採、製材現場を見てきたいと思います。
それによって、木を知り、願わくば木を感じ、また木に携わる広範な人々との交流が持てたら最高です。

そんなわけで、本日の出発地「有明港」にやってきました。
お台場の観覧車が目の前わずか数十メートルのところにあるこの港も別にお洒落なわけではなく、厳しい港湾労働の現場です。
コンテナを積み込む巨大なフォークリフトを手足のようにすばやく操作し、前に移動しながらリフトを操るという芸当を運転者の方々は普通にやっています。
また洗面器にシャンプーを持った人達とも多くすれ違い、労働時間の不規則さとその厳しさを少し感じました。

さて、夕方17:00、いよいよ出港です。
ビルの5階建てくらいの高さまでタラップを一気に登るとさすがに息が切れます。
小さな子供二人連れのお母さんは、すべての荷物を一身に背負いもうゼエゼエもんでした。
出港時には、ドラマにある紙テープを持っている人はさすがにおらず、意外とあっけなく出港です。

私は東京湾の南にある地元の館山を海上から見てやろうと、寒風吹きすさむ冬の海を走るフェリーのデッキでひたすら目を凝らして陸地を眺めますが、
海はもう真っ暗、陸に見える明かりだけを頼りに館山を特定することは困難でした。
「あの湾がそうかな」とも思うけど、「いや、そんなに街じゃないからあんなにライトは光ってないだろう」とか。
それにしても夜の海は暗闇の世界、怖いし寒いしで、結局館山探しは諦めました。
自分が半日の時間とお金をかけて東京までやってきたのに、再び船で自分の家の鼻先を通過するのもなんだか癪ですから。

フェリーの旅というと、私は昔仲間ととバイクで小樽に向かったことがあります。
そのときの印象は二等のごろ寝でみんなわいわい、仲間とも知らない人とも知り合いになって楽しく過ごした経験がありますが、
今日の二等は行き先別に部屋を分けられ、私は男性独身部屋に。この部屋が一番人数はいると思うのですが、みんな行儀がいいです。
19:00過ぎには毛布をかぶって寝ています。中には若い人のグループもいるので、「沖縄行きのフェリーという物好きな旅なんて一生のうちにそうそうあるものじゃないんだから騒がないのかな」と、私のほうが気を使ってしまいました。したがって他人と知り合うなんていうチャンスはあまりなさそうな雰囲気です。

さて本日の本題です。
テレビの番組で「宇宙船 地球号」ってやってますよね。
地球をひとつの宇宙船に見立て環境問題を考えるきっかけになる番組です。
でも普通の人間にとってはやっぱり地球って大きすぎるのだと思います。そこまで想像力が及ばない。
普通の人にはこのありあけ号くらいがちょうどいいと思う。
フェリーの外は怖い海が広がりあたかも宇宙のよう。シャワーの水は有限で無駄使いはできません。これは地球の資源が有限であることと一緒です。そして多くの人達との共同生活。ちょっとくらいむかつくことがあってもこの狭い船内ではどこかで出会ってしまいます。お互い気持ちよく過ごすためにはうまくやっていかなければいけません。

そんなことで、皆さんにも「素敵な宇宙船 ありあけ号」の旅をオススメします。

さて、フェリーは雨風交じりの災厄な天候の中を、きれいな景色なんて望むべくもなく、
でもなんだかんだで足摺岬沖くらいには差し掛かっているのでしょうか。船の旅もあと5時間ほどです。


◆鉄人28号のような巨大ボイラー煙突


◆志布志港に到着
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「ひいな」という言葉をご存知ですか?

2009年02月25日 | 【日記】いろいろ
もうすぐひな祭りですね。
今日はそれにちなんだ話題です。

皆さんは、「ひいな」という言葉をご存知ですか?
これは昔の言葉なのでご存知ないと思いますが、なんとなく響きが気に入ったのでご紹介します。

昔、貴族の女子の間では「ひいな遊び」という紙製の人形を使ったオママゴトが流行ったそうです。
「ひいな」とは、大きなものを小さくする、小さなかわいいものという意味だそうです。これらが時間を経て、現在のひな祭りにつながっているそうです。

「カワイイ」という言葉を使うことがやたら多い最近の女子ですが、「かわいい=ひいな」は日本の文化だと思うので、これからも「ひいな文化」を高めていってほしいと思います。
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命のしぶき

2009年02月25日 | 【お出かけ】木のむくまま
2009年2月24日 雨

日本人なら聞いたことがある日蓮上人。
実は房総の生まれなんです。

日蓮上人の生まれた場所は現在「誕生寺」という県下でも最大級と言われる立派なお寺が建っています。
そのお寺は、建物に加え建物にすえられた彫刻も見事ということで、今日は鴨川郷土資料館で開催されている「誕生寺彫刻展」と「誕生寺」に行ってきました。

資料館では龍や獅子の彫刻を間近に見て、普段はお寺の屋根とか高いところにすえられている彫刻がとても大きく迫力があることを改めて感じました。
大きなものを作るのって全体が見えなかったり、自分の見えない角度で見せるように作らないといけないと思うので、バランスとか想像力がとても大変だと思います。
似顔絵書きのプロも言っていました。小さなものより大きなものを描くほうが難しいって。

それにしても、いくつもの傑作を見せつけられて、本当にこんな手の込んだ作業を成し遂げた先人を尊敬しました。
彫刻は形が残りいい加減な仕事をすればすぐわかってしまうし、後世まで残ってしまうこともある。例えば龍が複雑に絡み合いながら波しぶきを上げている図なんて、その裏側なんてややもしたらいい加減にしてしまいたくなるかもしれない。でもそれをすると、なんとなくわかってしまう。そういうものだと思います。

房総には通称「波の伊八」と言われた彫刻の名工がいます。
正式名を武志伊八郎信由(1752-1824)といい、
西の彫物師の間では「関東に行ったら波を彫るな」と言われるほど、神社仏閣を中心とした龍や獅子、牡丹などの彫物に加え波の彫物が別格の素晴らしさであったそうです。
確かに彼の作品の波は、あの一時として止まっていない瞬間の波のうねり、しぶきを木という素材で見事に作り出していて、あの葛飾北斎の富嶽三十六景の絵画にも影響を与えたと言われています。
資料館には彼の20代、50代、70代の龍の彫物の変遷が展示されていて、私はそれを見たときに恐縮ながら伊八さんの一生の仕事にかける情熱と人生の哀れのようなものを深く感じました。
20代の龍はどこか形式ばっていています。
50代になるととても流暢な雰囲気を醸し出していて脂ものりご自身の作風を自在に操っている風があります。
そして最後の70代の作品

http://ihachi.srv7.biz/ihachi/MYOUNENJI_SHOUMEN.jpg
(波の伊八美術館より)
※リンクにすると繋がらないためお手数ですが上記アドレスをコピーしてご覧ください。

は亡くなる前年と記されていたと思いますが、その龍はまさに一生の集大成、残りの命を振り絞りしぶきをあげているようなオーラを感じます。私はしばしそれを見つめていました。
残念ながらお堂の中のため一般公開はされておらず写真ではありましたが・・・


その他、資料館には郷土の風俗として農具や漁具が展示されていて、機織機などの複雑な道具はおろか、鍬や竹篭、小船や馬の鞍など、昔の日常品ではありますが、これらの何一つ自分一人の手では作れないことを悟りました。
作り方も知らないし、材料も知らない。どんな工夫がされていて、ましてや最初に発明した知恵など浮かぶ余地もない。
なんと自分が無力で、社会や先人達の努力と知恵の結晶に支えられて生きているかということを実感しました。

私が家具作りを志した原点のひとつには、こうした自分の手でせめて何かを作りだしていきたい。そんな思いがあったのですが、それを再認識させられました。

たった一人の人間のアイデアとかデザイン、一生にできることは、全人類の財産に比肩しようもありません。
全人類の財産の上っ面のほんの欠片のようなところで生きている自分と、しかしそれを構成しているひとつでもあるという自負を持って今後の仕事をしていきたいと思います。
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古材は古材でもただの古材じゃない

2009年02月24日 | 【インタビュー】木の先人方
2009年2月23日 雨

館山の隣、南房総市と言っても市町村合併前までは三芳村と言われていたところで、私のような人間にとっては三芳村といったほうがしっくりくる。
その三芳村に、家具工房を構えているDEWさんを、地元の情報誌で知ったのがおよそ1ヶ月前。工房のお仕事の関係で、ようやく念願叶い本日訪問することができました。

DEWはショップ兼工房までのエントランスから楽しませてくれます。
そのエントランスとは、ショップ兼お店まで続く本道からの山道、途中からは未舗装になり、ドッタンバッタンの束の間のオフロード体験を経て初めてDEWに到着できるのです。

お店に入ると、まだ生後半年くらいのアル君がワンワンと元気に出迎えてくれました。

アル君をなだめてから、家具を拝見させていただく。
古材を使った家具ということは聞いていたのですが、実物を見てみてビックリ!!
古材は古材でもただの古材じゃないんです。

なんかところどころの形が意味を持った曲がり方をしていたり、変に持ちやすそうだったり。そう、今井さんの家具はすべて農家、民家の昔の道具の古材を利用して作っているのです。だから何かの取っ手だったところだったりしていて、ここは何の道具のどこの部分だったのだろうなんて想像しながら見てみるのも楽しいかも。

とっておきは、機織の縦糸がすれてできた溝が無数にある材が使われたベンチ。
まるで後から彫ったかのように思えるくらい絶妙なデザインとなっている。
また、古道具に使用されていた「鉄」、文字通りの鉄らしい昔の無骨な錆付いた鉄がいい感じで使われている。昔から、特に道具では木と鉄はタッグパートナー。お互いを知らなければいいものにはならないというのが今井さんの持論。勉強になります。

今井さんが道具の古材を使われ手入る理由に、実はとっても道具好きということがあるそうです。
何かの目的のために昔の職人さんが作られた道具というものにとても愛着があるそうで、最初の職人さんが作ったということを大切にし、再度自分の手で作り直すという2度目の創作に日々奮闘されているそうです。
「昔の職人さんは、自分のアイデアを技術を通して具現化させていて、アーティストでもあり、職人でもあった」と今井さんは語り、職人とは作るところに圧倒的にウェイトがおかれている性質のものと認識していた私の浅い「職人論」に新たな考えを吹き込んで頂いた。

今井さんは、自分を職人と位置づけながらも、生来の人の真似はしたくないという気質と古材を相手にするために一点ものの製作となり、かなりアーティスト志向も発揮していらっしゃるということでした。
そんな強い創造性を感じたのが今井さんのこんなお話からでした。今井さんはとことん作りこんで完成したら、その作品は潔く自分から手放し客観的な立場に入れ替わるそうです。精魂込めて作った作品はどうしても自分の子供のような目で見てしまいますが、それを手放し距離を置いて見る。そうやって作品を自分のモノでない視線で見ることができると、「人の真似はしたくない」性格から、自分の作品すら真似はしない、したがって常に創造力を全開にして取り組むことができるそうです。

今井さんが木工を始められて早や四半世紀。職業訓練校から木工所に入り、優秀な先輩に指導を受けながら7年目に独立、当初は友人と始めた和家具の修理を専門にしながら、現在の道具古材の家具というスタイルに辿り着いたということを、琥珀細工職人の京子夫人からお聞きしました。

当初の木工所ではフラッシュを多く製作していましたが、建てられた家、ときには歪んでいる空間に調整させる据付家具の技術は今でもとても役に立っていると言われた。そして無垢の材に限らず木取りは重要であり、それができて初めて一人前だとも教えて頂きました。

話は昨今の古材ブーム、そして古材の高騰にも話は及び、その中から「モノの価値は本来自分で決めるもの」ということを改めて教えて頂きました。
自分が価値があると思ったなら、それに高い対価を払うことはいい、しかし市況が高いから高くするという自分の価値感の伴っていない設定は本質という違うと私も共感しました。
チップの文化のない私達ですが、もしもウェイターのおかげで彼女とまたは家族ととてもいい時間を過ごすことができたのであれば、そのときは決められた額のチップでなく、自分の幸せに応じたチップを気持ちよく払えるようなそんな尺度を持てたら素敵ですね。

それ以外にも今井さんからは、いろいろとても有意義なことを教えて頂きました。

例えば行き詰ったときは、①基本に立ち返ること そのためにも訓練校の基本の勉強は重要である。そしてさらに行き詰ってどうしようもなくなったときは、②そうじをする といいそうです。掃除をすると頭の中も同じようにすっきりして物事が見えるようになるとのこと。

あとは、あまりいい家具は見すぎないこと。どうしても頭に意識的に浮かんで真似になってしまうのを恐れるためです。だから今井さん夫婦は絵画や陶芸など幅広い芸術を見て感性を高めていらっしゃるそうです。

あまりに素晴らしいDEWの家具、私も見すぎないほうがいいのでしょうか?


◆追伸
<紹介頂いた初心者の知っておくべきもの>
・BAUHOUSE
・イサムノグチ庭園
那須のじざい工房(今井さんのお知り合い)

◆写真は、今井さんが木工所時代に使用していた可動式一式道具箱
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古民家にはやっぱり振り子時計

2009年02月24日 | 【お出かけ】木のむくまま
2009年2月23日 雨

人の連鎖反応は終わらなかった!

実は今年の祭りで使用する太い孟宗竹を探して、私は1月の地元新聞に出ていた竹取りボランティアに応募したのだが、あいにくその時は定員オーバーで「次回によろしく」ということだった。そして次回の予定3月の日程を竹取りボランティアの管理者が親切にも先週にお電話してくれたのだが、今度は私のほうが都合が悪くお断りをしたところだった。しかし人の連鎖反応は終わらないのである。

実は先週のNPO法人安房文化遺産フォーラムのボランティア活動の朝、その日の見学チームで自己紹介をしていて、私が「那古の中田です」と言うと、一人の方が「あなた那古の中田さん?竹取りに申し込んだ方?」と聞かれました。「私はそうです」と答えると、実はその方は竹取りボランティアの管理者志村さんだったのである。なんという偶然?また情報に気を配り、気づいて頂いた志村さんが素晴らしいと思いました。

そんなご縁で、本日は志村さんが世話人として参加されている「自然塾」のご案内をして頂きました。

三芳村の山の中を進み、そこから徒歩で歩いていくと大きめの古民家が現れた。
ここが自然塾の拠点です。

自然塾とは、
就農体験と農家宿泊ができる会員制の集まりです。
具体的には、年会費3000円と一泊1000円で、季節季節に応じた農作業を手伝い、そして古民家に泊まり畑でとれた野菜で自給自足を体験することができます。
この活動のすごいところは、実は20年の歴史があるところです。はじまりは1989年、世はバブルに浮かれていた頃に、このような活動を開始された先見性に平伏いたします。

古民家も筋金入りの古民家です。
まだ引越しして年数が浅いので順次整備を進めているところですが、正真正銘の古民家。風呂もトイレもしっかりあります。しかし、「寒い」とか「怖い」とか「不便」とか「虫がネズミが」なんて言葉は禁句です。リアル体験をしたい方に本当にオススメします。

テレビなんてなく、薪のストーブとこたつで、周囲は山だからご近所に何の気兼ねもなく仲間と騒ぐ夜はとっても魅力的です。

そんな話を志村ご夫妻とこたつに入りながらさせて頂きました。

志村ご夫妻わざわざ自宅から出てきて頂きご説明とおつきあい本当にありがとうございました。


「ボーンボーン」
それにしても古民家にはとなる振り子時計が似合います。
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