=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

イシイタカシさん

2014年03月25日 | 【インタビュー】木の先人方
本日は画家のイシイタカシさんと12時集合。
人気の海鮮定食屋で、あら煮定食を食べてから、お互いのアトリエ、工房を相互訪問させて頂きました。

イシイタカシさんは、スペイン経験40年近いベテラン。
スペインと南房総の二拠点生活をされていて、その人生、ストーリーに大変興味を持ってしまいました。

画家としての本業以外に、
地中海地方の「食」の造詣も深く、アトリエの1階は現在改装中で、
そこではみなが食材を持ち寄って料理しお酒が飲めるスペイン式のバールの準備が進んでいます。
パエリア用のような大きな鍋も見え期待は膨らみます。
また私は中国滞在時、料理でも小皿の冷菜(おつまみみたいなもの)が好きだったので、地中海スペインの小皿料理などもぜひ教えて頂きたいですね。



家具工房つなぎのショールームにもお越し頂きアドバイスも頂きました。ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。


生活風景の中に人が入っている絵がとても素敵です。
→イシイタカシさんHP



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かなり焼きもち

2014年02月08日 | 【インタビュー】木の先人方
千倉のガラス工芸家「グラスフィッシュ」の大場さんの工房に遊びに行きました。

ガラスの工房は私にとってはじめて。

炉も初めて見るし、目の前で飴細工のようにクルクル棒をまわして形を生み出していく様も、
なにより、ガラスのその透明感の美しさ!
木とは全く異なる魅力に、(木もいいけど)ガラスっていいなーと羨ましく思ってしまいました。


これは、ひょうたん作り。
よくガラス工芸を目指す学生さんにも訓練として薦めるそうです。
きっとガラス工芸の基本と魅力が詰まっているのでしょう。

技術的な話から、好きなことしながら食っていく方法、
さらに地域の未来まで、なんだかんだ熱く語ってしまいました。

大場さんの魅力は、作品だけにとどまらず「しゃべり」が面白い!
ガラス体験に参加すれば、マンツーマンで作品作りながら、きっと楽しい時間が過ごせるはずです。


お昼も過ぎてしまったので、
昼飯も一緒に頂きました。



この「とんかつ屋」の「タンメン」がうまい!と、私もオススメのタンメンを頂く。
このとんかつ屋でタンメンというこだわりが、芸術には必要なのかもしれません(笑)

記念のグラスも頂いていまい、本当にありがとうございました。
またお邪魔にならない程度に伺わせて頂きます。


自然な丸みがとてもあたたかい。
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量から質へ

2013年11月27日 | 【インタビュー】木の先人方
千葉の住宅会社「トミオ」さんは、、
雑貨から家具、住宅のトータルサービスを、世界観とともに提供している人気の会社です。

前職でお世話になった大澤社長を訪ねにやってきまして、
大変貴重なお話を伺うことができました。

現在のトミオさんの躍進は、約4年前「量から質の追求」へ大きく舵を切ったことだそうです。

それまでは一般住宅メーカーと同じく「たくさん売る」という方向性だったところが、
現在は、年間「○棟」しか建てない という方針になっているそうです。

すると、社長自身も驚いたことに、量が決まると社員たちは1軒1軒の質をあげるようになり、
そうなるとお客様の満足度もあがり、
自然と利益もあがってきたというのです。
思い切った方向転換が、善循環に回り始めたのですね。

また、会社の内装を
お客様と社員が喜ぶような空間にしたことも、大きな引き金になったそうです。
「空間の力」は大きいとおっしゃっていました。
私もお邪魔した応接室というか打ち合わせ室は、個室カフェのような空間でした。

そして、会社の向かいには、
インテリアとカフェの同居したショップがあり、そこで実物をもとに、様々なスタイルの住空間の提案が行えるようになっています。

さらに隣にあるDIYスペースでは、
お客様が自分で家具を作ったりすることができます。
私も以前よりお声を頂いている木工教室の開催などを来年には早々に企画していき、
「お客様と一緒に価値観を育てる」事業を始めたいと思いました。


トミオさんにて、家具工房つなぎの作例集「家具工房つなぎ Work Ⅰ」をご覧になることができます。
また、家具工房つなぎのショールームには、トミオさんの季刊小冊子「+mio」を配布させて頂いていますので、
ご興味のある方はぜひお越しください。

大澤社長ありがとうございました。

→トミオHP

↓近くの駐車場までお客様をお送りするタイのテュクテュクもカワイイ



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「鉋鍛冶 碓氷健吾の仕事」 展

2013年06月12日 | 【インタビュー】木の先人方
昨年、鉋鍛冶碓氷健吾さんがお亡くなりになられました。

私は年頭に奥様からいただいた年賀のお返しで知ったのですが、大変な喪失感を味わいました。

碓氷健吾さんは、鉋鍛冶の中で現代の名工中の名工といっていい方だったと思います。
直接お会いすることは叶いませんでしたが、ご縁を頂けたのか、
一丁の鉋を購入、一丁の鉋はいただくことができました。

木工を始めて道具に興味を持ち、鉋の頂点にあるブランドが「碓氷健吾作」であることを知りました。
最初名前を見たときは、とても怖そうな印象を持ったのですが、
数々の情報、削ろう会のメンバーのお話、なによりも碓氷さんの著作「夫婦鉋」を読んで、
碓氷さんが、とても温厚な素晴らしい方であることを知りました。

碓氷さんの功績は、よく言われるように、
鉋鍛冶職人の「勘」の世界に、科学的アプローチを取り入れた点だったと言われます。
焼き入れの温度を正確に管理したり、鋼の組織を電子顕微鏡で確認したり・・・
一生涯、探究心を持って取り組んでこられたと思います。

さて、奥様がおっしゃっていた「碓氷健吾の仕事展」の詳細が先週発表されましたので、
ご紹介します。

■場所 兵庫県の竹中工務店の「竹中大工道具館」

■会期 8月6日~9月29日

詳しくは、下記HPをご覧ください。

千葉から遠いですが、ぜひ行きたいと思います。

→「碓氷健吾の仕事展」情報ページ

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キッチン最新事情

2013年03月01日 | 【インタビュー】木の先人方
あr知り合いに紹介してもらった住宅アドバイザーに会いに、
銀座のリクシルショールームへ。トイレ
(写真は、ありとあらゆるトイレ機器が並ぶショールームトイレ)

7年前に建て替えた新築の実家のキッチンと比べても、
現在は、少し変わってきている点が何点もありました。
勉強になります。
ありがとうございました。

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彫り物師の技

2012年10月28日 | 【インタビュー】木の先人方
房総にはその昔、有名な彫り物師たちがいて、
今でも寺社仏閣や、お祭りの山車などにその見事な彫刻を見ることができる。

しかし現在はそうした活躍は難しく、
それは日本全土を見渡してみても同様で、そうした職人技の手工業が残っているところは数少ない。

でも彫刻でいえば、富山県の井波にはいまだ彫り物師の集団が
生業として、そうした伝統の技をつなげている。
井波は日本家屋の欄間彫刻が盛んで、現在でも職人数は200人を超えるという。
私も昔ちょっと調べたことがあるのですが、
彫刻の学校があり、その学校と彫り物組合が一緒に後進を育てるために、
学校+職人の親方の家での修行がセットになっているシステムに感銘を受けたことがある。

井波の詳細については、
ちょうど明日にテレビ放送があるそうなのでチェックいただきたい。

■ BS日テレ 壇れいの名匠の里紀行
2012年10月29日 22:00~22:54


さて、今日は
そんな井波から現代の名工彫り物師「南部白雲」氏がお越しになり、
講演+実演があるというので拝聴しに行ってきました。

今回の講演は、
鴨川に昔いた彫り物師「通称 波の伊八」をテーマに街おこしを行っている団体が
企画したものです。

波の伊八については、
よろしければ過去のブログ記事を読んでみてください。

→「人相」

→「命のしぶき」

伊八については、この南部白雲師でさえその彫り物を見たとき「度肝を抜かれた」
とおっしゃっていました。

その作品が、称念寺のこれ



http://www.google.co.jp/imgres?um=1&hl=ja&sa=N&rlz=1T4SNJB_ja___JP483&biw=1245&bih=579&tbm=isch&tbnid=wyvYnrZ6i2EnrM:&imgrefurl=http://edobori.fan-site.net/stile.htm&docid=ufzRTXmyxkLWQM&imgurl=http://edobori.fan-site.net/01i_jiin/MYOUNENJI_SHOUMEN.jpg&w=676&h=480&ei=sQONUNCRJ-iOmQXHtICgCg&zoom=1&iact=rc&dur=370&sig=102533230635461353030&page=3&tbnh=134&tbnw=175&start=41&ndsp=24&ved=1t:429,r:44,s:20,i:264&tx=152&ty=89より引用



http://www.google.co.jp/imgres?um=1&hl=ja&sa=N&rlz=1T4SNJB_ja___JP483&biw=1245&bih=579&tbm=isch&tbnid=erZzU6Lyn2U1cM:&imgrefurl=http://plaza.rakuten.co.jp/yukainanet/diary/200912070000/&docid=gRWaNzOLXM51ZM&itg=1&imgurl=http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/25/0000002225/99/imgb3048c72zik1zj.jpeg&w=1280&h=853&ei=sQONUNCRJ-iOmQXHtICgCg&zoom=1&iact=hc&vpx=542&vpy=158&dur=583&hovh=183&hovw=275&tx=208&ty=106&sig=102533230635461353030&page=3&tbnh=134&tbnw=185&start=41&ndsp=24&ved=1t:429,r:41,s:20,i:255より引用

その技術もさることながら、
構図が一般の彫刻の常識の枠から飛び出しているそうです。
「普通はこれはない」
というやつです。
完全に彫り物がその空間を作っている、
「きっと小さな子供が見たら泣いてしまうのでは」とも言っていました。

南部氏いわく、かの有名な左甚五郎(なかば伝説化していて実体がつかめないそうです)に匹敵するとして、
出版社の編集の際に推薦をされたこともあるそうです。
自身もこの構図から影響を受け、あるお寺での彫刻原図をおこした図面も見せてくださいました。


と、まあ伊八自慢はこれくらいにしておいて。

かの南部白雲氏の講演もまた見事でした。
謙遜はされていましたが、きっといろいろなところでご講演の経験があるのだと思います。
業界を引っ張る優秀なリーダーは、
技術+発信力(伝える力)も兼ね備えているというのが私の考えです。

「伊八は憧れであり、ライバル」

「真似と影響を受けたは違う」

「歳を追うごとに人も作品も変わるのは当たり前」

「職人は勘が必要」

「命ある限り、階段を上っていくような人生を全うしたい」

「彫り物にも遊び心を忘れない」

「勉強できない、スポーツ不得意、でもモノづくりは好きという人が食べていける社会を作ろう」




など、一部私の解釈を入れた言葉もありますが、

有意義なお話を頂きました。

私もいつか井波を直接訪れてみたいと思います。

南部白雲先生ありがとうございました。


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灯台下暗し

2012年05月23日 | 【インタビュー】木の先人方
いい悪いは別で、
住宅建築は、プレカットが圧倒的に多くなり、
昔ながらに大工さんが自ら墨付けをして、刻んでいく仕事が少なくなってきていると聞きます。

そのような仕事をしている大工さんであれば、
木の話、
鉋の話、
これからの木と人間の付き合い方

など、いろいろと共通点を持って話ができるのではないかと思っていたのですが、

そんな大工さんを発見しました!

たまたまWEBを見ていたら。


住所が南房総で、詳しく見てみると、家具工房つなぎとなんと同じ地区、
歩いて10分もないところにあったのです。


→村上建築工房HP


さっそくお電話をしてみたのが先月末。
訪問できたのは今週でした。

村上棟梁は、大学で建築を学んだ後、現場仕事に魅力を感じ、
淡路島で修行をされたそうです。
淡路島では、有名な左官屋さん久住さんなんかとも仕事をされたそうです。

工房は、大変広く立派でした。自動鉋も650ミリ送り台付きがあったり。

今後も、ご近所なのでお伺いさせていろいろお話させてもらえればと思っています。

村上さん、ありがとうございました。
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見えないところにお金をかけて

2010年12月23日 | 【インタビュー】木の先人方


最近、古民家にかかわることが多かったこともあり、

古民家再生で有名な建築家にお会いしてきました。

茂原の「熊家民家再生」の岩熊さまです。


熊家民家再生は、
雑誌「古民家スタイル」の2010年版をはじめ、
いろいろな雑誌に取り上げられています。

→「古民家スタイル」


熊家民家再生では、

■「家は作品でなく、住むところ」として、

快適性を第一にして(場合によっては表面的な見栄えよりも実用性重視)、
できる限りのコストダウンを図っていました。

実際、拝見させていただいたご自宅兼オープンハウスでは、全てをナショナルブランドで統一するのではなく、アイデアを活かしホームセンターで購入した材料をさりげなく使っていたり、その実践がうかがえます。

岩熊さんいわく、

■「家は見えないところにお金をかけてほしい」

基礎や構造など、あとで手を入れられないところにこそ、贅沢をしたほうがより長く快適に過ごせるそうです。

そして、お客様との打ち合わせ内容に細かく対応するために、
岩熊さんは、設計士という立場にとどまらず、
大工さんやその他業者さんをまとめ、

■「施工管理まで一貫」

して行っているそうです。
つまり全体を管理する工務店の役割までしているということです。
これは、なかなか珍しいそうです。

古民家に住まれるお客様の求められている家具などについても、
いろいろとお話ができました。

いつか岩熊さんが手がけられるような立派な古民家に、
家具を納められたらいいなあと思います。


→「熊家民家再生HP」
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太陽という名の工房(Teeda工房)

2010年12月09日 | 【インタビュー】木の先人方
近くのギャラリーでお見かけした木工家 平良さんにお会いしてきました。

工房の名前「Teeda」は、沖縄の言葉で「太陽」だそうです。
そう、平良さんは西表島のご出身です。

サラリーマンからゴルファーを目指して南房総にやってこられ、
でも3年間で、しっかりとけじめをつけられたそうです。

「やめることははじめるよりもつらい」

こともあると思うので、そういう決断をされてきた方を私は尊敬してします。



「をくずれ水仙郷」
という、隠れ里のような山郷に工房があり、
その村からの風景は素晴らしいです。
また、来月には水仙の観光地となって、普段とはうってかわってたくさんの人が訪れるそうです。

工房には、犬や猫もたくさんいて楽しいですよ。

また遊びに寄らせてください。

平良さん、ありがとうございました。




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再訪 DEWさん

2010年11月13日 | 【インタビュー】木の先人方
私が長野の訓練校に行く前、
地元の木工職人を訪ねて、突然うかがわせて頂いたDEWさんに、
館山に帰ってきたご報告に行ってきました。

1年半ぶりの再訪ですが、
丘の上にあるDEWさんの工房まで続く里道も、以前よりも生活の道として馴染んできている感じがしました。
そして今井さんご夫妻と再会させて頂いたのですが、
本当にやさしい笑顔で迎えていただきました。

いろいろとお話を伺い、気がつけばもう外は薄暗くなってきています。



「『おまかせします』と言われるのが一番プレッシャーがある」

というお言葉が印象的でした。

そのお客様に、納品をする際のお客様の表情には本当に緊張してしまうそうです。

でも、その瞬間に自信を持って臨めるように思考をめぐらし自分の中で最高のモノを作っていくのもまた楽しいと。


私も早く「おまかせします」といわれる仕事を目指します。


今井さんご夫妻、本日は長々とお付き合いいただきありがとうございました。

→DEWさんHP
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