餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

フニクリ・フニクラ

2006-12-26 23:37:20 | アート・文化
さて、「ポンペイの輝き」です。子供の頃世界のひみつなどで見たポンペイは灰だらけの世界でした。灰におおわれた壁、灰にまみれた犬の遺骸。そんな写真だけだったので何となく日本の離島のような島を想像していました。
ところが何年か前来たポンペイ展、赤を基調としたギリシャ風の鮮やかな壁画のポスターでした。ポンペイのイメージががらっと変わりました。その時は結局行けなかったのですが。
今回私は室内装飾を見るつもりで行きました。壁画もあったのですが、多かったのは見つかった宝飾品の数々。豊かな島だったのでしょう。そして宝飾品の合間合間に現場から見つかった遺体の型取…このギャップは何?素晴らしいギリシャ彫刻も細工の緻密な金のネックレスもかすんでしまいます。
悲劇の時間が止まっていました。人間ってずっと人間なんだなと思った展覧会でした。