餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

変も洒落も可愛いも

2021-06-24 23:33:04 | 本と雑誌

パピエ舎「江戸の遊び切り絵」読了。
浮世絵切り絵も文様切り絵もないことはないですが、これはちょっと変わっています。「判じ絵切り絵」「地口絵切り絵」「滑稽文様」…誰がそんなのするんじゃいっ、です。いや、してもいいけどその発想はなかった。らの字の最後がグルグルのびて渦になっている。「うずら」です。誰がそんな絵を切り絵にする?ガマガエルがお茶を立てている。茶釜…これはちょっと可愛いか。国芳の猫飼好五十三疋とか、引き出しの取っ手が4つで花になっている文様とか。でも見ていると可愛く見えてきます。江戸小紋を切り抜いた小箱は「紙屋ふじさき」だとニコニコ。うなぎの蒲焼きが串に刺して文様になっているのにはもう感心。割とはっきりして線で難しくはなさそうですが、切り口がはっきりしていないといけなさそうです。
江戸の金魚切り絵や金魚の屏風カードが。うへへ。金魚は江戸の風物詩と水草、琉金、和金、蘭鋳が。がはは。国芳の金魚づくしから「にわかあめんぼう」「たまやたまや」ゲヘゲヘ。ウハウハ、笑いが止まりません(変態か)。
江戸っていいよね。作品ってある意味発想よね。