アンソニー・ホロヴィッツ「メインテーマは殺人」読了。
作家ホロヴィッツさんの日常が出てきます。どこまで実情なんだろうと気になります。刑事の描写の監修に関わっていた元刑事ホーソーンが実際の事件を書かないかと誘ってきます。本が売れたら取り分半分で。うさん臭いと思いながらその事件が気になったので手を組むことに。最初の打ち合わせでホロヴィッツはさっそく後悔します。ホーソーンが勝手で実際にない描写に書き直しを要求します。もう原稿は見せないと誓うホロヴィッツでした。事件は自分が亡くなった時の葬儀の手配を済ました老夫人がその日に殺害された。警察は強盗殺人とみるがホーソーンは納得していない。老婦人の葬式の日ホロヴィッツはピーター・ジャクソンとスピルバーグと「タンタンの冒険2」の打ち合わせ。欠席を伝えていたのに、知らせてないのにホーソーンは会合場所を突き止めて葬式に引きずり出します。結局映画化の脚本担当の話は立ち消えに。可哀そうでした。どこまで本当なの?
「カササギ殺人事件」がクリスティならこの作品はドイルかな。でも「鏡は横にひび割れて」も入っています。もう伏線の張り方がうまい。同じ事柄も視点が違うと違う意味になったり。とりあえず葬式に現れた謎の男は犯人ではないと。気になるシリーズが増えました。