餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

もう一人の自分かも

2024-03-05 13:09:15 | 映画

11/27分です。
映画「機動戦士ガンダムSEED SPED4 DESTINY 自由の対価」を見て来ました。
4部作だったみたいです。無事終わっていました。シンとヤマトって何回も会っているような気がしていましたが、顔を見るのは初めてだったのね。人類がいなくならなくて良かった。え、子どもだったの?いまだにつながりがよくわかりません。しかし出て来るメカの数が半端ないよね。
アントワーヌ・ローラン「青いパステル画の男」読了。
「ミッテランの帽子」「赤いモレスキンの女」に続く第三弾、と思いきやこれが処女作だそうです。なるほど、町などの描写はリアルなのに物語はファンタジーのような感じはそのままです。これはより展開がおとぎ話です。主人公のショーモンはオークションハウスで自分そっくりの肖像画を手に入れます。部屋が骨董品であふれていくのとその肖像画の値段で妻はますます不機嫌に。二人の心はどんどん離れていきます。ショーモンはその肖像画にある紋章を調べてみます。誰かわかるかもしれないと。そしてラノベのような展開に。転生はしていませんが。フランス革命の名残が出て来ます。派手な終わり方でした。


クリスマスまでには

2024-03-05 13:08:36 | 本と雑誌

11/26分です。
南原詠「ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来」読了。
弁理士大鳳未来の第二弾です(2/18参照)。やはり弁理士の出て来る「それってパクリじゃないですか」は飲料メーカーの知財部。よくパテント・トロールと戦っていますが、大鳳未来は元パテント・トロール。でも今は知的財産を守るために戦っています。今回は宮城県の久郷いちご農園から依頼が来ます。新しい品種「絆姫」というイチゴを出荷しようとしたらいきなり通告書が届いたと。警告者は田中山物産。日本有数の総合商社です。
日本は品質の高い果物を作り出していますが、国外への対応が遅くシャインマスカットなどは中国に無断流出し少なくとも年間百億円の損失だとか。田中山物産はそこに目をつけ、有望な品種は先に商標権を取る戦略を開始。そのほうがブランディングや保護を代行できると。ゆくゆくは日本のブランドを守ることにもなるだろうと。
絆姫は突然変異種のため品質が安定せずまだ品質登録は取れていません。田中山物産は久郷いちご農園より早く商標権を獲得。出荷予定だったイチゴは差し止める羽目に。大鳳未来は「絆姫」のブランドを取り戻せるのか。大鳳未来が考え出した方法がすごい。大逆転は起きたのか。あとがきを読んでなるほどと。確かに池井戸潤の小説みたいです(読んだことないけど)。


古代のイチョウ並木

2024-03-05 02:30:36 | 本と雑誌

11/25分です。
騎月孝弘「小さな挑戦者たち ~サイコウの中学受験~」読了。
篠宮結衣は中学受験に特化した家庭教師の会社『ノーツ』に勤めています。結衣は幼いころから勉強が得意、東大を卒業して大手商社に入るもののハードワークで体調を崩し一年で退職した過去があります。『ノーツ』の創始者は七緒。結衣の高校の時の図書委員の先輩で、いろんな相談に乗ってもらっていたのですが、会社を辞めた時うちに来る?と誘ってくれた恩人です。『ノーツ』では小学校四年生から六年生の生徒がいます。最初は四五年生の担当をし、いろんな家庭のタイプやニーズを知っていきます。そして結衣もついに今年から六年生の担当を3人受け持つことに。途中で1人増えます。勉強しかしてこなかった結衣は子供たちの趣味についていけず。城が好きだったりサッカーだったりアイドルに夢中だったり。でも受験が済むまで禁止、今は勉強だけにしてとは言いません。持ち前の勉強好きを発揮し、調べたり見たり分析したりそれに合う勉強法を考えていきます。結衣の友達がキラキラ組だったせいかもしれません。でもそれぞれの家庭の事情も色々。結衣はそのたびに右往左往。でも結局自分が生徒たちからいっぱい学んでいることに気が付きます。すごいなと。勉強に実が入らない子供に担当を降りたりやめたりする方が簡単なのに続けるって。自分と違うから切り捨てるってことにならないのが普通出来ないような気がします。


紫色のハンドバック

2024-03-05 02:29:08 | 本と雑誌

11/24分です。
アントワーヌ・ローラン「赤いモレスキンの女」読了。
「ミッテランの帽子」の人です(2021.12.6参照)。今回は現代のパリ。2014年1月から2月にかけてのお話(とは言っても10年前か)。パリで書店を営むローラン・ルテリエはゴミ箱の蓋の上にあった中身のある紫のハンドバックを拾います。時間があったので警察に届けるものの手続きに時間がかかるので、直接十五区の遺失物センターに持って行ってくれと。ローランは書店を開ける時間が迫っていたので、アパートに戻ってバックを置き、書店を開けます。その晩は恋人が来るので出かけられず、ついバックの中を見てしまいます。赤い手帳には女性の思いついた言葉が書き綴られています。そして作家のサイン入りの文庫本が。バックをしまうものの、中にあった香水を試したために、来た恋人と別れる羽目に。次の日やって来た離婚した母親についていった娘には面白がられ、その人を探そうと。
色んな人が同時進行で出て来るも煩雑ではなくおしゃれかも。バックの中身で名前はわかるものの名字の手掛かりがなく、引換券を手掛かりにクリーニング店を探し当ててもキャミソールのワンピースを渡されただけ。いよいよ困ってしまいます。近づいたりすれ違ったり、家を探し出すものの結局ローランは書置きを置いて去ってしまいます。彼女の家の本棚に村上春樹や谷口ジローがあるのが面白いです。本がつなげる上品なおとぎ話です。あとがきで知りましたが、出てきたサイン本の人パトリック・モディアノって実在の人だったんだ。この後ノーベル文学賞を取ったそうです。すごい人だわ。