森沢明夫「ぷくぷく」読了。
これは金魚小説界のキングか。と言ってもホラーではありません。なんと主人公が金魚の男の子。若いのでプリンスか。赤い琉金ですが頭の上に白い模様があります。夜店の金魚すくいでイズミにもらわれて来ました。金魚目線の小説は珍しい気がします。金魚のユキとイズミの穏やかな日常の話です。
読み終わってヨーロッパのどこかに金魚は1匹で飼ってはならないという法律があったのを思い出しました。金魚鉢で飼ってはいけないとか、未成年者に売ってはいけないとか。どれだけ金魚目線の法律があるのか。金魚に優しいのかな。 とにかく全編金魚のお得な小説です。