餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

コヨーテタイムズ!

2023-05-27 00:49:20 | アート・文化

5/26分です。
「桜を描く-三熊派の流儀-」に行って来ました。
チラシを見て描かれた桜の絵に魅かれ行こうと決めていましたがようやく行けました。江戸時代の中期に60年間という短い期間に活躍した「三熊派」という京都を中心に活動した画派です。知らなかった。三熊思孝、三熊露香、広瀬花隠、織田瑟々、桜のみを描くことを流儀とし絵の道に邁進した流派です。応挙みたいに写生をもととしているのでリアルです。というかもう図鑑。春になると全国を行脚していろんな品種の桜を描いています。 植物画的に描いているのですごく好みです。ありがとう笹部さん(誰?)。
篠谷巧「君のいたずらが僕の世界を変える 食べもの探偵トモアキの事件簿」読了。
宇佐見太一は漫画家を目指すフリーター。何かの参考になればと出かけた某ゲーム情報サイトの設立1周年記念のオフ会。そこで高校の時の同級生前田沙月に偶然会います。沙月はインディーゲームを作っていました。高校の時太一が漫研の会誌に描いていた「食べもの探偵」が気に入っていたと言うと黒歴史だから言わないでくれと。来たものの困っている太一を見て私を取材すればいいじゃんということに。ラインを交換しますが、太一からの連絡がまったく来ません。三週間たって実家に行くと太一は橋から落ちて寝たきりになっていました。話しかけるといいと言うことで沙月は漫研の部長を探し出し会誌を借り、枕もとで読むことに。一方太一は脳内で食べもの探偵トモアキの世界の助手になっていました。
脳内実写の世界と沙月さんの朗読の世界が交互に続き微妙に絡まって行くのですが、部長さんもやって来てじゃあ自分はと自分の作品のゾンビ物を朗読。ミステリとゾンビのコラボ、あれやんか。しかも沙月のゲームオリジナルストーリーも入って。脳内の実写はどんどん奇妙な世界へ。果たして太一は目が覚めるのか。


粗悪品ほど高くなる

2023-05-26 00:20:06 | 映画

5/25分です。
映画「ライフ・イズ・クライミング」を見て来ました。
視覚障害のある小林幸一郎さんとサイドガイドの鈴木直也さんは、パラクライミング世界選手権で4連覇の快挙を成し遂げます。そして2021年二人はアメリカのユタ州のフィッシャー・タワーズの尖塔を目指します。練習にボルダリングに行っているのですが、小学生の女の子に登り方をレクチャーされているのが印象的でした。色ではなく方向とつかむものの形を言っていました。なるほど。
川瀬七緒「ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ケ谷京介」読了。
ファッション関係のお話かなと思いましたが、意外とハードボイルド。いや、暴力は出て来ませんが。社会派でした。見つかった少女の遺体が特殊な服だったことから仕立屋の桐ケ谷は気になります。ファッション美術館とか行くのでモードの歴史とか見るのですが、今回はアトミックが出ていました。マニアックだ。見ていて目が痛くなるテキスタイルです。1940年代にアメリカが南太平洋沖で公開核実験を行ったことで世界に衝撃を与え、ファッションの世界ではアトミックという爆発とか汚染をイメージした抽象的な絵柄が次々生み出されました。50年代アメリカでしか流行らなかったファッションをどうして10年前に亡くなった少女は着ていたのか。ボタンやレースなど衣類のヴィンテージが色々出てきて面白いです。


イナゴレイヤーって

2023-05-25 22:36:29 | 映画

5/23分です。
映画「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」を見てきました。
もうメンバー勢ぞろいって感じです。え、最終回?いや、続くのかいっ!あれ、ロック様出ているって聞いたけどいないような、と思ったらそこかいっ。おじさん面白い。私としてはイギリスのおじちゃんが好みです。サンドバックは怖いけど。最後の注意事項は健在でした。良かった。
歌田年「紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪」読了。
シリーズ物ってレイアウトが一緒だよね。新刊のコーナーにあった時、ああ増刷されたのね、とスルーしていました。新刊のコーナーからはずれ出版社別の棚に行った時、たまたま棚下の平台に並べてある書店がありました。見た時、あれ、副題が違うと気づきました。よく見ればタイトルの色も違うよ。でも同じ本だとばかり思っていたのよね。で、どんな紙でも見分けられる紙鑑定士渡部の事件簿です。恐ろしく応用範囲が狭い事務所なのによくやっています。今回はフィギュアにコスプレとオタクな知識が色々。いい友達がいるよね。


とにかくお菓子なら

2023-05-23 01:46:29 | 本と雑誌

5/22分です。
溝口智子「万国菓子舗 お気に召すまま お菓子、なんでも承ります。」読了。
ショートストーリー集?ってくらい1篇が短い。次々お菓子が出て来ます。サボり癖のある店主の壮介、接客担当兼試食係の久美。大正創業老舗和洋菓子店です。先代は洋菓子だったのですが、壮介の代で何でも注文を受ければ作る菓子店になりました。で、人気が豆大福。すぐ売り切れるので常連は朝一番に買いに来ます。桃カステラを作ってくれとか、バター餅とか、トルコアイスとか、アイスクリームの天ぷらとか。本当に何屋さんなのかわからなくなります。でもちゃんと店長のトラウマも出ていて、成長物語にもなっています。うーん、近所にあったら怖い店ですね、これは。


脳内のバグズライフ

2023-05-23 01:44:16 | アート・文化

5/21分です。
「デザインに恋したアートアートに嫉妬したデザイン」を見て来ました。
これは面白い展覧会です。アート作品や優れたデザイン商品が同じ土俵に並べられています。そして一つ一つ見ながら書き込む用紙が渡されます。それぞれの作品に横長の棒グラフが付いていて、左がデザイン、右がアート、真ん中に点。これはどっちよりの作品かメモするようになっています。そして会場にはそれぞれの作品がどのあたりに属するか投票できるようになっています。最後の部屋で結果がどうだったかリアルタイムで表示がでるようになっています。決めないといけないのであらためて考えてしまいます。機能が優れているとか使いやすそうはデザイン、わけのわからないのはアートと大雑把にわけますが、椅子とかじーっと見ているとこれはアートだわ、と思ったり。幾何学模様の絵画をこれはデザインだとしたり。自分でもよくわからないのは元永さんの絵本の「ころころころ」をアートに「もこもこもこ」をデザインにしました。何でだろう。古い炊飯器がアートに見えた時は私の脳の中が今どういう処理をしたんだろうと疑ってしまいます。もういいデザインはアートでいいやんと思ったり。楽しい展覧会でした。