ウエザーニュースが先日(15日)発表したことしの梅雨入りと雨量の見込みが気になる。北陸は6月中旬に梅雨入りする予想となっているが、7月上旬に大雨に警戒が必要という。「大雨」の文字でドキリとするのは、能登の震災で起きた山崩れだ。大雨で2次災害が起きるのではないか、そんなことを考えてしまう。
輪島市や珠洲市では集落の裏山が崩れているところが各地にある。珠洲市の山間部でがけ崩れが起き、土砂の一部が民家に押し寄せている=写真・上、2月22日撮影=。梅雨の大雨によって、がけ崩れや山崩れが起き、民家への2次被害が出るのではないか。
特に危険なのは、大量の土砂が崩落し、河川に「土砂ダム」ができ、近くの民家などが水没するという災害だ。また、地震でため池の土手に亀裂などが入っていると、大雨で雨量が急激に増すことでため池が決壊する可能性がある。こうなると、下流にある集落に水害が起きる。(※写真・下は、土砂ダムで孤立した輪島市熊野町の民家=1月4日、国土交通省TEC-FORCE緊急災害対策派遣隊がドローンで撮影)
心配してもきりはないが、梅雨の大雨によって水かさが増すことで、ダムの決壊も懸念される。ダムは行政が管轄しているので、排水路の整備や、カメラによる監視体制を強化し、地域の人たちと情報共有する手立てを整えてほしいものだ。
⇒17日(金)夜・金沢の天気 くもり
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