地底人100物語

相手にとって不足なし

平家平温泉「こまゆみの里」

2012年03月12日 | 栃木の地底人
平家平温泉「こまゆみの里」

これまで民間人に助けられ続けてきた私ではあるが、修行最終日こそは民間人の介入なしに乗り切れるよう、ジャクリーン婦人もダイアナ妃もやった事はないであろう平家平温泉を全館貸りきる作戦にでた。

男湯も女湯もどこでも入り放題の殿様気分。
さっそく自慢の丸太風呂に体を沈めると、湯がザバーっと溢れ白い妖精たちもクルクルと回りながら「あれぇー」と溢れ出る。

これはタマランとばかりに隣の丸太風呂に体を沈める。
こちらは「ごむたいなぁー」と妖精たちが舞い踊る。
次々と丸太風呂でオイタをしタマランチ快調。

そして最後の大奥級露天風呂に身を沈めた時だった。


気泡のような小さな妖精たちに全身を覆われ身動きが取れないっ!
ライトアップされ膨れ上がった湯けむり入道が天空に浮かびあがり
「新米隊員のオマエなぞ相手ではない!平家の最終兵器『踊り狂う妖精ちゃん』の威力、思い知るがよい。ホ~ホホホ」
とささやきながら夜空に消えていった。
体の自由を奪われ薄れ行く意識の中、私はまたも心の中で呟いた。

「温泉タマランチ、最高~っ!」

と言った話は脇に置いといて、透明な湯ながら、ときタマゴ状の浮遊物多数舞う湯は、苦く粉っぽいような味。燻したようで、これまた苦味を思わせる硫黄な臭い。
肌触りも最初はトロリとしたもののキシキシベッタリ。
露天の大きい湯船はザコザコの溢れ出し適温。

木の根風呂は湯船が小さい分やや熱めでグッドでした。
内湯も同様。二重構造の内側は熱々で湯花たっぷり、その外側メイン部分は適温。

なかなかに満足度の高い湯です。

奥鬼怒温泉(奥鬼18、25、43、48混合泉)
ナトリウム-塩化物温泉
44.0℃ 349.0L/分(掘削自噴) pH6.2 成分総計1.656g/Kg 平成13.7.26

栃木県日光市川俣646-1
TEL 0288-96-0321


2004年1月の入浴メモより


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