地底人100物語

相手にとって不足なし

岩室温泉「松屋」

2024年11月19日 | 新潟の地底人
岩室温泉「松屋」


この松屋さん、普段は日帰り入浴をしていませんが、「冬妻ほたる祭り」の期間は温泉パスポートを利用して日帰り入浴をすることができます。
ただし2つの浴室をそれぞれ貸し切りで利用するので、事前に予約が必要となります。

さて予約の時間が近づいたので松屋さんに向かいましょう。
玄関先には行灯のような物が置かれ、そこには創業江戸時代と書かれています。

岩室温泉には「松」のつく温泉宿がいくつかありますが、一番シンプルな屋号の松屋さんが本家なのでしょうか。
機会があれば聞いてみたいですね。

帳場でパスポートを繰り出し温泉へ。
この廊下の先に浴室があります。

手前の階段を下りると家族風呂。
奥の階段を下りると霊雁湯。
今回は霊雁湯を利用させていただきました。
女将さんの言葉を借りれば、「源泉ヒャッパ!の湯だから」(源泉100パーセント!の意)
黒い湯華が今日は沢山出ているようで、手のひらや足の裏、お尻が真っ黒になるので気を付けてくださいね、とのアドバイスに期待が高まります。


円形でやや小ぶりな湯舟には暗緑色の透明湯が満たされ、フチから湯がさわさわと溢れ出ています。
浴室内には硫黄の香り。
温泉にキターーーーーーっ!てな感じで、テンションアゲアゲ。

湯舟に4人くらいは入れそうに見えますが、写真をよ~く見てください。
手すりのある辺りにL字型に段が設けられているのです。
なので実際は2人くらいでいっぱいになりそうなくらい。
深いところで肩まで身を沈めガッツリと温泉を味わい、火照ってきたら段のところに腰かけて半身浴の繰り返し。
なにしろ貸し切り利用なので、他人を気にせず(でも時間は気にして)温泉を堪能できます。
しかし食塩泉のパワー、体の温まりが半端ない。

円筒形の浴室の窓は開かないので、外気でクールダウンもできず、この季節は非常に厳しい。
晩秋~冬の空気がひんやりとしてくる頃が入り時かもしれません。

そして湯の花。
もう一度湯舟の写真を見てください。
湯舟の底のタイルが見え隠れしていますよね。
このタイルが隠れて黒くなっているところに黒い湯の花が沈んでいるんです。
女将さんのアドバイス通り、手・足・尻、いずれも墨がついたように真っ黒くなっちゃいました。

もう一つの家族風呂を見せていただきました。
大人2人がやっとかなくらいの大きさ。
こちらもしっかりと黒湯。

そう言えば、湯口のフクロウの置物がガチャピンに似ていると一部で話題となっていました。


湯上りには玄関入ってすぐの広間で暫し休憩。
冷たい麦茶をいただきました。
ごちそうさまでした。

料理もいいらしいので、今度は宿泊して心置きなく撃沈したくなりました。


岩室4号源泉
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
54.3℃ pH8.0 142L/分(動力揚湯)
成分総計10,890g/Kg
調査及び試験年月日 令和5年7月7日


新潟県新潟市西蒲区岩室温泉605番地
TEL 0256-82-5120


2024年6月の入浴メモより

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