地底人100物語

相手にとって不足なし

瀬見温泉「喜至楼」

2016年04月27日 | 山形の地底人
瀬見温泉「喜至楼」

今回旅人が訪れたのは山形県の瀬見温泉「喜至楼」。
旅の始まりはJR陸羽東線「瀬見温泉」駅。

天気がよければブラブラ歩きでも苦にならなそうな距離ですが、雪の積もるこの時期、駅までお迎えをお願いしました。

到着するとお出迎えするのはこの立派な建物。

本館と別館からなり、こちらは宿泊者用玄関のある別館。
館内案内図によれば、別館は中央の玄関のある3階建部分が「摩天楼」
その右手の2階建部分が「別館」、ここからは見えませんが、さらに右手は「新館」となっています。
一方、こちらの木造一部4階建の施設が本館。

日帰り入浴の利用はこちらの玄関から入ります。
なんでもこの本館玄関は明治元年に建てられたものとか。
別館も一部は大正年間の建築ということで、旅館全体が歴史的建造物と言ってもよいでしょう。
ちょっと本館内を見て回りましょう。
まずは玄関ロビーから。

ロビーの両側には女将さんの彫刻があり、右手の女将さんはお見送り。

左手の女将さんはお出迎えをしてくださっています。

その他にはこんなものも。



ちょっと暗いですが本館のお部屋はこちら。

廊下にはこんな透かし彫りも。



レトロな雰囲気がいいですね。

本館4階最上部には会議室と展望台があるのですが、現在立ち入り禁止となっています。


さて部屋で一休みしたらば、お風呂へと参りましょう。
館内にさまざまなお風呂がありまして…


本館には
「ローマ式仙人風呂 + 瀧湯」
「岩風呂」
「あたたまり湯」(男女別)
「ふかし湯」

別館には
「オランダ風呂」(男女別)
「家族風呂」(貸切湯)
となっています。

■ローマ式仙人風呂

年期の入ったタイル貼の浴室と湯舟。
レトロな感じがよいです。
中央の円柱の皿部分からは冷水が投入。
これにはちょっと意表を突かれました。
円柱の水面下、根本から熱湯が注入され熱め適温の湯。
湯に入るときは特に熱く感じます。
まっ、入ってしまえば馴染んでくるんですがね。
ややトロミを帯びたスベスベ湯。
ガンガン攻めてくる印象で、けっっこう疲れます。

■瀧湯

仙人風呂の浴室の一角に設けられた打たせ湯。
岩造りの小さい湯船。
加水はないものの、たたき落とされる湯で湯舟では適温。
落ちてくる湯は熱湯なのでご注意を。

■岩風呂

ここは貸切で利用するのかな?
それほど大きな浴室ではありません。
湯は固い印象で、トロミよりもキシキシ感を強く感じました。

■あたたまり湯

ローマ風呂手前の、男女別に作られた浴室。
適度な大きさ。

シャワーのあるカランがあり、体を洗うにはこちらが便利です。

浴槽には温泉口と水口の2本のパイプからそれぞれ投入。
適温となっていました。
はいり続けるほどにトロスベ感が増す感じがよいです。

まずはこちらの「あたたまり湯」で体を慣らし、それからローマ風呂に入るのが入浴作法なのかもしれません。

■ふかし湯

こちらの宿には「ふかし湯」もありました。

が、融雪用にお湯を回しているとか。
で、穴から吹き出る湯気は弱々しかった。

う~ん、残念っ!

■オランダ風呂


大きすぎず、小さすぎず、適度な大きさのタイル貼りの浴室と湯舟。
曲面を多用しているところが洋風な印象です。

ローマ風呂と同様に円筒形の柱の皿部分から冷水の投入、水面下の基部から熱湯の注入。
実はここが一番のお気に入り。
なにが好いかって、湯の温度といい、トロミがたっぷりといい、まろやかなんです。
体が融け出ていくような、とでもいうのでしょうか。
もしかするとメタケイ酸が82.3mg/Kgも含まれているからかな。
滞在中は何度も通ってしまいました。

■家族風呂

家族風呂のある区画(摩天楼)へは柵が置いてあり立入禁止。

お値ごろ感の宿泊プランもあり、もう一度行きたい温泉宿となりました。

瀬見温泉(町営5号源泉)
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
66.1℃ pH 7.4 成分総計 1955mg/Kg
調査及び試験成績 平成25年4月22日

2016年2月の入浴メモより
今回は写真が曇りまくりで雰囲気が伝わらないですね、ゴメンです。

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