地底人100物語

相手にとって不足なし

新栃窪温泉「あばれ井戸の湯」

2016年06月14日 | 新潟の地底人
新栃窪温泉「あばれ井戸の湯」

2008年11月の某日、新栃窪温泉へ立ち寄ってみた。

「やぁ、湯キチさん。
 残念だったね、一足違いだよ。
 今年の営業は11月16日をもって終了したんだ。
 冬季期間は休業させてもらうからね。
 来年の4月上旬より営業再開予定だからさ、またその頃おいでよ。」


ありゃりゃ~、残念。
これからは寒い日が続くだろうし、雪に埋もれる事もあるだろうし。
目元のキリリとしたお兄さん、しっかり留守番を頼むぞ。
そして春がきてお兄さんが里に帰る頃また来るよ。
じゃあね。



ということで・・・

冬季休業から再開した5月下旬に訪問してみた。
場所は栃窪温泉の約200mくらい手前。
途中道案内の看板はありませんが、この奥にある栃窪温泉の看板がポイントごとにあるので、この案内に従えばたどり着くことができます。

で、道路沿いのここがゴール。

「あばれ井戸の湯」のご主人、道案内の看板を出していないので訪問者には「栃窪温泉はこの先ですよ。間違ってませんか?」と声をかけています。

では坂道を上がっていきましょう。
まずはこの源泉池です。

ポコンポコンと水面に気玉が浮かび上がっています。
絶好調の時は間欠泉のように吹き上げ暴れているとも。
そんな状態を見てみたいですね。

さっそく入浴料500円を払い入浴。
浴室は狭く小ぶりな木造の湯船がひとつ。
これがまた木の香りがよくて思わずニンマリ。

木の蓋をとり温泉とご対~面。
一瞬ギョッとします。


何と言っても抹茶色なんですから。
源泉池の色が抹茶色なんだから当然、と納得するのに時間がかかりました。

湯船の湯はかなり熱いです。
熱ければ水でうめてください、と言われていたがここはガマン。
源泉蛇口を捻るとさらに熱い加熱された温泉がでてくるので注意。

抹茶っぽい臭い、甘味とガス風味を帯びた塩味。
色・臭いと味のミスマッチが印象に残るツルスベの湯。
湯上りも汗が止まりません。
汗が引くまでご主人に色々お話を伺うことができました。

この池の底から源泉を汲み上げ、1日タンク(林の中のステンレス製のもの)に寝かせガスを抜き、安い深夜料金を利用して池の脇の電熱式ボイラー(池の脇に建っている茶色の小屋)で加熱殺菌し開店前に浴槽へ投入。

毎日湯を落として清掃しているため塩素消毒はしていないとも。
※ため湯ですが一応かけ流し扱いのようです。

抹茶色の元は「クロレラ」なのかな~って。

栃窪温泉あばれ井戸
ナトリウム-塩化物泉
9.6℃ pH8.5 成分総計7,940mg/Kg
温泉成分年月日 平成20年1月23日

2009年5月の入浴メモより

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久しぶりに立ち寄ってみました。
「源泉」と書かれた蛇口からは約70℃に加熱された激熱の緑色の源泉。
香ばしい焙り臭が漂ってきます。


湯上りにご主人とお話ししましたが、相変わらずのマイペースぶり。
営業時間が変則的なので訪れるときはご注意を。

土曜日:11:30 ~ 15:00
日曜日:11:00 ~ 17:00
入浴料:大人500円

2016年6月の入浴メモより

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