地底人100物語

相手にとって不足なし

天神の湯(新潟)

2017年11月06日 | さらば愛しき地底人
新たな地底人による地球侵略が頻発する一方、静かに地底に消え行く地底人もまた少なからず。
そんな消え行く地底人たちのかつての雄姿に乾杯!


天神の湯

JR白新線「佐々木」駅から新潟方向に15分くらい歩いたあたりにある日帰り温泉施設が「天神の湯」だ。
年末年始も時間を短縮しながらも営業していたので、正月に帰省したおりにはよく利用させていただいた。

入口はご覧のとおり素っ気なく、営業をしているのかしていないのか、ちょっと不安になる。

恐る恐る引き戸に手をかけると何のことはない。
受付で料金を支払い館内へ。

館内には畳敷きの広間があり、浴後の待ち合わせや休憩に便利だ。
簡単な食事メニューもあり、通路をはさんだカウンターから取り寄せるシステムだ。

浴場には内湯と露天がひとつづつ。
内湯はやや熱めに加温された茶色に色づいた湯。

湯が溢れ出る辺りは茶色く析出が成長している。
こちらの角度からの方が、色合いがはっきりしますね。

しばし湯に身を沈め、体の芯まで温まる。

充分温まったら露天へ。
この露天がすばらしい。

褐色を帯びたウグイス色半濁。
強烈に塩辛く、湯口では金気と潮臭。
湯面ではアブラっぽい臭い。
おそらく源泉そのままの掛け流しでは。
温めなのだが、この温さがたまらない。
尻に根っこが生えてくるくらいに気持ちがいい。
で、温くて体が冷えてくるのかと言えば、さにあらず。
温泉成分の濃さで体がじんわりと温まるのだ。
頭を湯船の縁に預けると体が自然と浮いてくる。
入るほどに髪が汗でグシャグシャに。
ほかにお客がいないので、この湯口近くにいつまでも漂うのがパターンだ。


露天風呂エリアは冬の冷気対策なのか、透明な板囲いがされている。
吹きっさらしにならない配慮が心憎い。

貸し切り状態でザコザコの湯を充分に堪能し、ヘロヘロになったところで撤収。
休憩室内では常連と思しき人生の先輩方が将棋に熱中していた。

天神の湯
ナトリウム-塩化物強温泉
42.5℃ 310L/分(動力揚湯)
陽イオン計 11,310mg/Kg
陰イオン計 18,870mg/Kg
非解離成分計 71.2mg/Kg
溶存ガス成分計 270.3mg/Kg
成分総計の記載はなかったが、上記合計で 30,520mg/Kgになるのかな

平成15年6月17日

新潟県新発田市佐々木2442-10


2008年12月の入浴メモより。

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その後「ヘルス天神」と名称が変わったりしたが、2010年に閉館。
2011年に再オープンするも2013年末より再度閉館。

で、現況を見に行ってきた。
手前の元駐車場のあたりは閉鎖され、遠くに建物が見えるのみ。

裏手からの様子。露天風呂の囲いが見えるような気がする。

建物も傷んでいないようだし、ぜひ再開して欲しいなぁ。

2017年8月のメモより。

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