地底人100物語

相手にとって不足なし

寺泊温泉「北新館」

2018年12月13日 | 新潟の地底人
寺泊温泉「北新館」

今回訪れたのは、寺泊温泉の一軒宿「北新館」。

ところで、「寺泊」と言えば…
そうですっ!海岸通り沿いに魚市場が並ぶ「海のアメ横」が有名ですよね。
今の季節、店先にはカニがずらりと並んでいるのではないでしょうか。
寺泊温泉はその近くにあるのかと思いきや、それは寺泊海岸温泉で別物なんです。

海のアメ横から海岸通り(国道402号)を南下し、県道169号へ左折し内陸方向へ。
丘陵地を超えた麓にたたずむ一軒宿が、今回の目的地の寺泊温泉「北新館」。
立地的には三島谷温泉に似たものがありますね。

宿はシンプルな平屋建て。

玄関から入ってすぐの受付カウンターで入浴料600円を払い館内へ。
奥のほうへ進むと男女別の浴室入口。

男湯の青い暖簾をくぐり、裸になったら浴室へ突入。
と、その前に…

浴室入口に掲示してあるのがこの温泉案内。
実はここ北新館は、一粒で二度美味しい2つの異なる泉質、それも紅白のめでたい
源泉を利用している温泉宿なんです。
浴室の左手奥側が「年友一号泉」、泉質は炭酸水素塩冷鉱泉。
そして手前側が「年友二号泉」、泉質は塩化物強食塩泉。
楽しみですね、では突撃~っ!

浴室は、二つの浴室の壁をぶち抜いて一つにしたような造り。
こちらは入口側(年友二号泉側)から左手奥(年友一号泉側)からを見た様子。

逆方向から見るとこんな感じ。


まずは左手奥の洗い場で身を清めて年友一号泉へ。
浴槽の周りは、クリーム色の析出がうっすらと千枚田のように広がっています。

ちょっと期待しちゃいますね。
適温よりやや熱めの温度設定。
ほのかに白っぽくも感じる透明な湯は、気持ち程度の消毒剤臭。

少しトロミがあるものの、張り付き感も併せ持ち、重曹泉というほどの肌触りは感じられませんでした。
溢れ出しのない、循環仕様のせいかもしれませんね。

続いては手前側の年友二号泉。

こちらの浴槽周りは茶褐色に染まっています。
析出は一号泉よりも厚く、濃厚そう。

やや褐色がかった貝汁色。
薄い塩味のあとから微苦味が追いかけてきて、甘く塩気のある臭いに包まれます。
湯船にどっぷりとつかると、膜をはったようなスベスベ感。
こりゃ~タマランチ会長となで続けると、膜がとれてしまいキシミが出てきちゃいました。
温い湯は源泉まんま掛け流しかも。
体があたたまり、吹き出す汗でグッショり。
体の反応がいいというか、体が喜ぶ感じ。
いやいや、温泉が体に染み込んでくる感覚、これにつきます。
この感覚は初めて味わうものでした。

玄関前の茶褐色に染まった施設は、年友二号泉の泉源施設かもしれませんね。

また来たくなる温泉でした。

年友一号泉
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
15.2℃ pH7.7 成分総計1189mg/Kg
調査及び試験年月日 平成21.7.29

年友二号泉
ナトリウム-塩化物強塩温泉
33.0℃ 27.5L/分(屈側自噴) pH7.5 成分総計22300mg/Kg
調査及び試験年月日 平成21.7.29


新潟県長岡市寺泊年友1039
TEL 0258-75-2172

2018年5月の入浴メモより

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