日々是気の向くままに

日々是好日(口実)いろんな分野を気ままに書いていきます。

嘉謝伝風節シリーズ(琉球古典音楽悪戦苦闘の日々143)

2019年03月20日 | 日記
さて、「かぢやで風節」問題もいよいよ佳境を迎えました。
ここで、代表的な歌詞を見てみましょう。
「今日の誇らしゃや なおにじゃなたてぃる 蕾でおる花の 露着たごと」
というものですが、ウチナーグチによる読みはさておき、問題はこの歌詞の「解釈」です。
一般的には、「今日の嬉しさは 何に例えることができるでしょうか 蕾だった花に 露が付いて(ぱっと開花した)ときのようだ」
なのですが、しかし・・・。
前半は、このままで何の疑問もありません。
問題は後半です。露が付いて急に開花するでしょうか?露が付くのは早朝でしょう。まだ寒くて開花どころではありません。
歌詞も「花が開いた」とは一言も言ってませんが、でも開花したと解釈しなければ、嬉しさを伝えられません。
本当は何か別の解釈があるようです。(例えば蕾・花を女性に例えるとか)
琉球古典の歌詞には、結構こういうのが散見されます。
 

嘉謝伝風節シリーズ(琉球古典音楽悪戦苦闘の日々142)

2019年03月20日 | 日記
かぎやで風節とは、琉球古典音楽のひとつ。主として沖縄では祝宴に必ず演奏されるもので、歌に三線の伴奏が伴い、舞踊曲としても扱われ、箏、太鼓、笛、胡弓を伴うこともある。
読みは「かじゃでぃふうぶし」で、現存する最古の工工四である屋嘉比朝寄が書いたものには、カタカナで「カヂヤデ風節」とある。
「かぎやで」と書いて「カジャディ」と発音する。