日々是気の向くままに

日々是好日(口実)いろんな分野を気ままに書いていきます。

嘉謝伝風節シリーズ(琉球古典音楽悪戦苦闘の日々145)

2019年03月21日 | 日記
かじゃでぃふう節の歌詞は、「今日の誇らしゃや」で始まりますが、実際には「キユウヌフクラシャヤ」と歌います。
これが疑問なのです。
「今日(きょう)」という言葉の発音は、ウチナーグチでは通常「チュウ」となります。
それをあえて「キユウ」と言うのは、やはり「ヤマト言葉」を意識しているようです。
工工四の解説部分にも書いてありますが、琉球古典音楽は和と琉球の折衷のようです。


嘉謝伝風節シリーズ(琉球古典音楽悪戦苦闘の日々144)

2019年03月21日 | 日記
「139」に、
「カギヤデ」と書き間違えても、やはり「カジャディ」と読めるわけです。
歌詞も「ナオニジャナタティル」は「ナヲニギヤナタテル」と書いています。
「ヂヤ」と書いても「ギヤ」と書いても「ジャ」です。

と書きましたが、疑問を持った方もいらしゃると思い、改めて説明します。
これは、ウチナーグチの法則で、「キ」が「チ」という発音に変わるのです。
「キヨラサ」が、漢字で書くと「清らさ」が「チュラサ」という発音になるわけです。
「時」は「トチ」、「来る」は「チューン」などです。
この法則があるため、当時工工四を書き写すときに「カヂヤデ」と書いてあるものを「善意」で正しい「ヤマト言葉」にしようと思い、あえて「カギヤデ」と直したものかもしれません。
でも、そんな言葉は大和にはありませんでした。・・・ということかも。