今月初めて太陽を撮影。
EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター(コレ無しでは危険!)
4週間ほど前の先月7日と同様に北半球で巨大黒点が発生していて、
日食メガネ越しに肉眼で確認できました。南半球にはあまり大きな
黒点は認められませんが、数的には北半球より優勢でした。
今月初めて太陽を撮影。
EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター(コレ無しでは危険!)
4週間ほど前の先月7日と同様に北半球で巨大黒点が発生していて、
日食メガネ越しに肉眼で確認できました。南半球にはあまり大きな
黒点は認められませんが、数的には北半球より優勢でした。
霞んでますが見えました。
<今日のアメダス最低気温>
八王子:8.8℃ 富士山:-4.7℃
今朝は少し冷え込み、八王子アメダスの最低気温は3日ぶりに10℃
を下回りました。今週は気温が低めになる予想で、ウチの地域では
金曜日と土曜日の予想最低気温が7℃となってます。
一方、今日発生した台風22号が週後半に沖縄・八重山諸島へ近づく
可能性があるようです。本州への直接的な影響はないと思いますが
台風21号から変わった低気圧が大雨を降らせたりしたので、今週末
以降は天気の変化に要注意です。
残念ながら白くならず・・・
<今日のアメダス最低気温>
八王子:12.2℃ 富士山:-2.5℃
富士山アメダスの今朝の最低気温は氷点下でしたが、昨日の夕方に
降水があったと思われる時間帯はどうやら気温が高かったみたいで
積雪には至らず、初冠雪はお預けとなりました。
週間予報によると、次に天気が崩れそうなのは11/10あたりとみられ
初冠雪はこれまでの最晩記録(10/26)から2週間以上も遅れてしまう
かもしれません。
10/22以降は秋の長雨のような天候が続いて夜晴れそうな日が無く、
紫金山・アトラス彗星の追跡撮影ができずに悶々としてましたが、
ようやく30日に北関東~甲信方面で夕方から晴れそうな予報が出た
ことを受け、山梨県北西部まで出撃しました。
日没の頃は雲が多めの空模様でしたが、薄明終了の頃には晴天域が
広がって、9日ぶりに撮影できました。得られた画像がコレです。
【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/30】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,
総露出時間32分(1分×32コマ,加算メトカーフコンポジット),
タカハシEM-200Temma2M赤道儀,口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,
山梨県北杜市にて
もう肉眼では存在が確認できない明るさになってました。信頼スジ
によると光度は5~6等くらい。双眼鏡を使った観望では2~3゚程度
の長さの尾が伸びている姿を確認できましたが、最盛期と比べれば
さすがに衰退した見え方でした。長く尾を引く姿を写すのは難しい
感じだったので、この日は初めて主砲を使って撮ってみましたが、
このレベルのクローズアップ撮影であれば幅の広いダストテイルが
写って、まだほうき星らしさを感じ取れるイメージが得られました。
11月に入ると急激に暗くなっていく見込みですが、望遠鏡での撮影
なら年末まで捉えられそうなので、機を見て撮り続けてみようかと
思います。
先月10日に生前のアトラス彗星(C/2024 S1)を撮影しに出向いた魚沼
スカイライン某所にてスマホを使った星景写真も撮っていました。
東天に木星と冬の星座が昇ってきたところを狙ったのがコレです。
【昇る木星・ふたご座・オリオン座と魚沼盆地の夜景】
Google Pixel7aにて撮影,星空撮影モード使用,ISO85,F1.9,
露出16秒×15(推定),三脚使用(固定撮影)
中央上部に写っている明るい星は木星で、その左下にはふたご座、
右下にはオリオン座が写ってます。下の方には六日町付近の夜景が
写っており、その影響で光害カブリが生じてしまい、冬の天の川が
確認し難くなったのが残念。なお、やや左の奥の方でシルエットに
なっている山は八海山と中の岳らしいです。写野は次のとおり。
AstroArts社ステラナビゲータにて作成
その後、縦構図でも撮ってみたのがこちら。
【昇るおうし座・木星・オリオン座と魚沼盆地の夜景】
ISO99 ※その他の撮影条件は上の画像と同じ
上部に写ってるゴチャゴチャっとした星の集団は「すばる」です。
その下にはかなり疎らなヒアデス星団があり、その中に確認できる
明るい星は、おうし座の1等星アルデバランです。意外と広写野で
割と高めの位置まで昇っていた天体と一緒に夜景までフレーミング
できました。ちなみに、市街光に照らされて山容が見えている手前
の低山は坂戸山で、その山頂には上杉景勝の居城にもなった坂戸城
の本丸があったそうで、今は国の史跡に指定されてるらしいです。
戦国時代にはもっと綺麗な星空が見えたことでしょう。
早朝からすごくクリアに見えてます。
<今日のアメダス最低気温>
八王子:8.2℃ 富士山:0.1℃
富士山が白くならないまま10月が終わろうとしています。
初冠雪が11月にずれ込むのは統計開始以来初めてとなります。
週間予報を見ると11月2~3日にかけて降水がありそうですが、
富士山が冠雪するかどうかは気温次第という感じです。
そのタイミングで降雪がないと、しばらく秋晴れが続きそうなので
初冠雪が11月10日以降になってしまうかもしれません。
昨日、アトラス彗星(C/2024 S1)が太陽のすぐ傍まで近づいたところ
で力尽き、消滅してしまいました。この彗星は太陽をかすめる軌道
を持ったクロイツ群のメンバーで、太陽最接近日の約1か月前の割と
早期に発見されたこともあり、肉眼でも見えるような大彗星になる
だろうと期待されましたが、本体が予想より小さかったのに加え、
途中から崩壊が始まって太陽近傍での灼熱地獄に耐えられなかった
みたいです。
ところで、クロイツ群の彗星は過去に極めて明るく観測されたもの
が数多くあって、「大彗星の超一流ブランド」とでも言いたくなる
ようなステータスがあります。17世紀以降に地上からの観測記録が
ある主なメンバーを調べてみると・・・
出現年 名称 最大光度
1668 Gottignies -5等(推定)
1843 Great March Comet -7等(推定)
1880 Great Southern Comet -4等(推定)
1882 Great September Comet -17等(推定)
1887 Thome 1等?
1945 du Toit 7等?
1963 Pereyra 2等?
1965 Ikeya-Seki -10等
1970 White-Ortiz-Bolelli 1等
2011 Lovejoy -4等
2024 ATLAS 3.5等?
明るさが肉眼で観測可能なレベルに達したものが多数を占めます。
で、出現年をチェックするとちょっとしたクセみたいなのがあり、
2桁以上の年数の出現間隔が2回続いた後に1桁の出現間隔が2回続く
という奇妙な巡り合わせが指摘されてます。個人的にこの法則(?)
を知ったのは、1965年に大彗星となった池谷・関彗星を発見された
関勉さんの御著書『彗星ガイドブック』(1976年刊)の記述を読んで
のことです。まぁ、単なる偶然なんでしょうけど、1880年以降では
2→5→58→18→2→5→41→13年という間隔になっているのを見ると、
この先10年以内にもしかしたら2つ有望なのが現れるんじゃないか?
なんて淡い期待を抱いてしまいます。なお、太陽観測機SOHO搭載
のコロナグラフでは毎年のようにクロイツ群の小彗星が大量に発見
されてますが、いずれも消滅するなどして地上からの観測が不能な
ものばかりなので、それらを除外した場合の話です。
ちなみにクロイツ群に属する彗星はほとんど同じ軌道を辿っていて
その公転周期は概ね800~900年程度のようですが、この群の起源と
なった彗星は1106年に見られたものとされ、その分裂核がそれぞれ
徐々に離れながらも軌道上でそこそこまとまった範囲に散らばって
次々と戻って来ているとしたら、周期の関係からそろそろ打止めの
年代に入ったりしないものか、素人考えかもしれませんが気になる
ところではあります。
先のことは予測ができませんけど、いつかまた同群のドデカい彗星
が現れてくれることを信じて、楽しみに待ちたいと思います。
1950年以降に出現のクロイツ群5彗星の位置関係(AstroArts社ステラナビゲータにて作成)
※上:1980/01/01
下:2080/01/01(ATLAS彗星は生き残ったと仮定した場合の位置)
紫金山・アトラス彗星の次に明るくなりそうな新彗星として、ほぼ
1か月前の9/29に拙ブログの記事で紹介し、その後にアトラス彗星
という名で正式登録されたサングレーザー(太陽をかすめる彗星)は
どうやら当初予想よりも本体が小さかったらしく、太陽へと向かう
途中で崩壊が進んでしまって、残念ながら大彗星に成長する可能性
は極めて低くなってしまいました。
現在、ESA/NASAが運用中の太陽観測機SOHOのコロナグラフLASCO
C3が写野に捉えており、下記URLサイトで太陽に接近していく姿が
取り上げられてます。
太陽への接近前に地上から観測できたことから大玉だと期待された
クロイツ群メンバーでしたが、とんだ食わせ者ということになって
しまいそうです。SOHOのコロナグラフ画像でその最期を見届けたい
と思います。
【追記(10/29)】
やはり消滅した模様です(下記リンク先参照)。
20日ぶりに太陽を撮影。
EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター(コレ無しでは危険!)
あまり大きな黒点はありませんが、南半球を中心に数は多いです。
今月15日付でNASAから太陽活動が極大期に到達しているとの発表
がありました。今月前半にXクラスの大規模フレアが2回ほど発生し、
世界各地でオーロラが観測されてましたので、それを受けての公表
だったのかもしれません。事前予想では来年半ばにピークを迎える
とみられてますので、これからしばらくはハイレベルな活動が続く
ことになりそうです。
先々週にアトラス彗星(C/2024 S1)狙いで出掛けた魚沼スカイライン
の某所にて夜景も撮影しました。まずは南寄りを撮ったのがこちら。
手前側は南魚沼市塩沢付近の市街地ですが、低層雲がかかっていて、
ちょっと幻想的な雰囲気を醸し出してました。水まんじゅうっぽい
感じにも見えてしまって、なんか美味しそうだなぁーなんて思って
しまいました。食いしん坊なんでしょうか? なお、奥に向かって
街灯が連なって延びているのは国道291号線と思われ、上越国境を
越えて群馬県へと繋がる道のようですが、途中から車両だけでなく
登山者の通行も厳しい廃道と化しているらしいです。
で、反対の北寄りにカメラを向けて撮ると・・・
六日町付近の市街地が捉えられました。右下で最も明るく写ってる
ところはイオン六日町店やケーズデンキ等が並んだ賑やかなエリア
に相当し、関越道の六日町ICがすぐ隣にあります。中央から少し右
の奥に写ってる棚引いた煙みたいなのは、Googleマップで調べたら
雪国まいたけの工場で、そこにある煙突から出ていることが分かり
ました。また、上の方に光点が連なっているのは八海山の方向へと
延びる県道214号線の街灯のようです。
夜遅くの時間帯でしたが、クルマが何台かやって来て、写真撮影の
準備をしている人もいました。話を伺うと、明け方に発生する雲海
を狙って訪れる地元の方々が多いとのことでした。確かに南寄りの
エリアを中心に雲がかかってましたけど、雲海レベルとは言い難い
状況で空が白んでいったので、ハズレの日だったかもしれません。