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オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
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天の川と一緒に写した紫金山・アトラス彗星(2024/10/21)

2024-10-25 00:18:52 | ほうき星

富士山と大彗星を撮影した日の翌日も晴れ間を求めて長野県某所へ
出掛けました。まずはスマホによる撮影で得られたのがコレです。


【天の川と紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
 Google Pixel7aにて撮影,星空撮影モード使用,ISO1204,F1.9,
 露出16秒×15(推定),三脚使用(固定撮影),Photoshop等でレタッチ

ズーム無しで撮ったら、左寄りに夏の天の川、右寄りに尾を伸ばした
大彗星を同一写野に収めることができました。スマホの自動露出調整
により絞り開放で撮影されたことで、元の画像は周辺減光が目立って
しまったので、いわゆるフラット補正と呼ばれる画像処理にてそれを
軽減してはみたものの、低空の光害カブリは残ってしまいました。
それでも彗星自体の写りは思ったより良好で、尾が天の川の一角まで
伸びているような姿を捉えることに成功しました。その長さは少なく
見積もっても15゚程度に達しているようです。肉眼でも5~6゚くらいの
尾が確認できました。明るさは4等台中盤くらいまで光度が低下して
きましたが、薄明終了時点での地平高度が上がったことで暗い夜空に
見えるようになったので、意外と見つけやすかったように思います。

で、並行して撮ったミラーレス一眼カメラによる取得画像はこちら。


【天の川と紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
 キヤノンEOS Ra+タムロンSPAF28-75mmF2.8XRDiLD Aspherical(@28mm),
 F4,ISO5000,L41フィルター,露出10秒×24(Sequatorにて地上風景
 フリーズ合成),三脚使用(固定撮影),Photoshop等でレタッチ

スマホの撮影より若干遅い時間帯に撮影したことと絞り値を大きめに
設定して撮ったことに加えて、少し強力な画像処理でカブリの影響を
低減したことも奏功して、ちょっとはマシなイメージになりましたが
尾の写りはスマホの撮影画像と大差ないかも? ただ、天の川の中に
点在する赤い星雲は、天体撮影に特化したカメラだけのことはあって
確認しやくすなってます。

広角で天の川+大彗星を撮るのも目標の1つでしたので、こんな光景
が撮れるなんて夢のようなことでした。もう2度と無いかなぁ・・・

その後しばらくは彗星が雲隠れ状態になりましたが、少し待ってたら
雲間に入ってくれたので、今度はズームインして彗星を単独で狙って
みたのがコレです。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
 @66mm,ISO6400,露出5秒×20(彗星核基準コンポジット)
 ※その他の条件は上の画像と同じ

少し雲にかかってしまったものの、ほうき星らしい姿をちょうどいい
画角で捉えられたような気がします。頭部から真下にアンチテイル
短く伸びているのが辛うじて分かる感じです。

さて、さすがの大彗星も、そろそろ見映えの良い時期が終わりそうな
頃合いになってきました。この先しばらくは天気が思わしくないこと
もあって、もう雄大な姿を観望/撮影するのは難しいかもしれません。
個人的に今後は望遠鏡を使った撮影がメインになりそうですけど、
可能な限り追跡してみたいと考えてます。


今朝の富士山(2024/10/24)

2024-10-24 09:36:31 | 富士山

下の方がモヤっとした感じで、頂上に近い部分だけクリアに見えてます。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:16.8℃  富士山:-2.2℃ 

一昨日発生した台風20号は南シナ海を西進中で日本への直接的な影響は
無さそうですが、沖縄県では湿った空気の流入で大雨になっている模様。
関東の週間天気予報を見ると、秋雨前線の影響でぐずついた天気が今月
いっぱいは続くようです。秋晴れの到来はしばらく先かなぁ・・・


富士山に沈む紫金山・アトラス彗星(2024/10/20)

2024-10-23 00:05:56 | 星景写真

紫金山・アトラス彗星と富士山のツーショットを狙いに静岡県東部某所へ
出掛けた10/20の成果の続きです。

スマホによる撮影と並行してミラーレス一眼カメラ+中望遠レンズによる
撮影も行ってました。得られた画像がコレです。


【紫金山・アトラス彗星と富士山 10/20】
 キヤノンEOS Ra+SAMYANG85mmF1.4 AS IF UMC,F2.8,ISO5000,L41フィルター,
 露出3.2秒×20コマ(Sequatorにて地上風景フリーズ合成),三脚使用(固定撮影)

スマホの2倍ズームより画角が狭く、彗星の尾がフレームアウト気味です。
かなり高めのISO感度設定としたにもかかわらず、やはり大口径レンズと
フルサイズセンサーのお蔭か、画質のクオリティが段違いって感じです。

で、トータル270ショットの連写画像を使ってタイムラプス動画も作成。
それがこちら。

富士山の斜面に頭部が沈んで尾だけが見えている状態になっても連続撮影
を続けましたが、途中から雲に覆われていって、終盤には尾と雲の区別が
つかなくなっていったのでした。
しかしまぁ人工衛星と飛行機の多さには閉口しますね。雲の妨害は自然の
ことなので仕方ないとは思いますが、人工の飛行物体による妨害には若干
の苛立ちを感じずにはいられません。天文学に関わる多くの研究者も人工
衛星が実際に観測の邪魔になることを危惧しており、最近は機体の表面に
反射率の低い塗装を施すといった対策をしているような話も聞いたことが
ありますが、効果のほどはどうなんでしょうかね?

話が逸れましたが、この彗星が明るく観測できる期間も残り僅かとなって
きて、あと何回くらい観望/撮影できるか気になるところです。やっぱり
天気が問題で、例年なら秋の長雨の時期も過ぎて、太平洋側は天気が安定
してくるはずなのに、週間予報を見ると☀マークが少ない感じがします。
ということで、翌日も晴れ間を求めて出撃しました。その成果は如何に?


今朝の富士山(2024/10/22)

2024-10-22 09:38:07 | 富士山

雲が多くて、真ん中あたりだけ見えてました。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:11.5℃  富士山:2.2℃ 

八王子アメダスの昨日の平均気温は14.8℃で、結構寒く感じる1日でした。
ちなみに昨年の秋に初めて日平均気温が15℃未満となったのは10/22で、
時期的にあまり変わらないことになります。


紫金山・アトラス彗星と富士山のツーショット(2024/10/20)

2024-10-21 15:08:20 | 星景写真

20日は午後から天気が回復しそうだったので、静岡県東部まで出掛け、
またほうき星パパラッチしました。
スマホ撮影分のベストショットがコレです。


【紫金山・アトラス彗星と富士山 10/20】
 Google Pixel7aにて撮影,天体撮影モード使用,2倍ズーム,ISO896,
 F1.9,露出16秒×5(推定),三脚使用,Photoshop等でレタッチ少々

彗星の光度は低下して4等台になっていたようで、肉眼では辛うじて
尾が伸びているのが確認できるレベルでした。それでも写真では長い
尾が写り、20度くらい伸びていた模様。低空に月が昇ってきており、
月明でほのかに照らされた富士山が赤味を帯びて写りました。初冠雪
に期待してましたが、残念ながら白くなっておらず、富士山っぽさが
乏しい感じになってしまったのは否めませんねぇ。

で、約7分後には富士山の稜線に彗星頭部が隠れて、こんなイメージが
撮れました。


【紫金山・アトラス彗星と富士山 10/20】
 ISO767 ※その他の条件は上の画像と同じ

尾がまるでサーチライトのように空へ向かって伸びているシーンです。
僅か数分で月明かりの影響が大きくなり、背景の空も富士山の山肌も
明るく写るようになってしまいました。

ちなみに、まだ空が明るい時間帯はこんな状況だったんですよ。

こりゃ観望も撮影も無理かなぁーって思っていたら、運良く晴れ間が
広がって、ちょうどいい時間帯に撮影できる状況になったのでした。
実は彗星頭部が稜線に隠れてから10分程度でベタ曇りになってしまい
富士山に尾が全部隠される前に撮影終了となりました、この日に今年
の残りの運を使い果たしてしまったかも?


今朝の富士山(2024/10/21)

2024-10-21 08:07:51 | 富士山

上空は雲が多めですが、陽射しを浴びて山肌がよく見えてます。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:8.4℃  富士山:-1.7℃ 

今朝は今季一番の冷え込みで、気温が10℃未満となりました。
富士山アメダスでは昨日未明の2時から今朝の7時までずーっと氷点下を記録。
それでも初冠雪とはなりませんでした。


細いアンチテイルを伸ばす紫金山・アトラス彗星(2024/10/15)

2024-10-20 00:01:36 | ほうき星

15日の夕刻、性懲りもなく西伊豆にてほうき星パパラッチしてました。
この日も雲が多い空模様でしたが、ようやく望遠鏡を使った撮影を敢行。
得られた画像がコレです。


【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/15】
 キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,
 F3.8,ISO1600,StarScapeフィルター,1.6倍クロップ,
 総露出時間40秒(10秒×4コマ,彗星核基準加算コンポジット),
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀にて恒星時追尾

画像上側がほぼ真北となる構図になってますので、実際の見た目と違い
彗星が横倒し状態で写ってます。頭部の中央集光部をほぼ中心に据えて
フレーミングしたら、左上方に伸びる太いダストテイルとは正反対の
方向に細い尾が写りました。これは前日の望遠レンズによる撮影でも
捉えていたアンチテイルで、残念ながら雲の妨害を受けましたけど、
フレームアウトしている感じです。その先端は写野外となってしまい
ましたが、2°以上(満月4個分以上)の長さまで伸びていた模様です。
形態がとっても細いのが印象的ですね。双眼鏡を使った眼視観測では、
見えるような見えないような判然としない感じでした。

ところで、アンチテイルって何なん?という方に向けて、この撮影日に
国立天文台がライブ配信した動画で渡部先生が詳しく解説されてました
ので、参考用として以下に貼らせていただきます(1:10:10頃から解説)。

 

個人的にこれまで撮ってきた彗星の中にもアンチテイルの写ったものが
ありますが、これほど細くなるのは割と珍しく、2013年春に見られた
パンスターズ彗星(C/2011 L4)以来のことではないかと思われます。
それはこんな姿になったヤツでした。


【パンスターズ彗星(C/2011 L4)2013/05/25】
 キヤノンEOS60Da+EF200mm F2.8LⅡUSM,F4.5,ISO400,
 総露出時間60分(2分×30コマ,彗星核基準加算コンポジット),
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀にて恒星時追尾
 ※右寄りに写る頭部から左へ長く伸びているのがアンチテイル

これは極端な例かもしれませんが、たまにこういうのもあります。

ということで、紫金山・アトラス彗星は話題性に富む彗星ですねぇ。


今朝の富士山(2024/10/19)

2024-10-19 12:15:03 | 富士山

陽射しが弱くて山肌の状況が分かり難いですが、雪化粧はしてませんね。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:18.4℃  富士山:0.3℃ 

今日は南風が吹いて気温が高くなるらしく、ウチの地域の予想最高気温は
驚きの31℃となってます。10月後半に真夏日になるなんて本当か(@_@)
但し、夕方からは北からの風向きに変わって気温が急降下するとか。
調子が狂いそう・・・


ブログ移行5周年

2024-10-19 09:30:53 | アクセス記録

gooブログにお引越ししてから早いもので5年が経過しました。
これまでのPV数の推移グラフはこんな状況。

トータルで80万近くまで来ました。数多くのご訪問に感謝申し上げます。
ちなみにGAZOOブログ時代(10年9か月)のトータルPV数は96万台でした。
来年にはそのレベルに到達するでしょうか。

相変わらず自己満足の撮影画像を晒すだけのブログになってますが、
引き続きご贔屓の程よろしくお願いいたします。


十三夜(2024/10/15)

2024-10-18 17:58:03 | 

昨夜の満月(スーパームーン)は撮れなかったので、15日に撮影していた
十三夜の月を代わりにアップします。


キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサー(F3.8),ISO100,
露出1/1000秒×16フレーム(Registax6にてスタック&wavelet処理など),
赤道儀使用(電動追尾),トリミングあり

薄雲越しの撮影でしたが、写りにはあまり影響が無かったようです。
満月よりもクレーターの見え方はイイ感じがします。
先月の十五夜も見ましたので、これで今年も片見月とならずに済みました。