18日も富士山とアトラス彗星(C/2024 G3)を狙ってみました。
【富士山とアトラス彗星(C/2024 G3)01/18】
キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,StarScapeフィルター使用,
F3.8,ISO400,総露出時間0.32秒(1/125秒×40コマ,彗星頭部コマ基準加算コンポジット),
固定撮影(三脚使用),トリミングあり
この日は前日よりも雲が断然少なく、まだ陽が高い時間帯に肉眼で金星が見つかる
ほど透明度の高い空が広がっていて期待感が高まりましたが、撮ってみると低空に
意外と薄雲があったようで、またしても背景にムラが発生してしまいました。彗星
自体の光度もやはり低下したらしく、元画像上で微かな姿になったことで画像処理
が難航し、試行錯誤の繰り返しで1日掛かりとなりました。その甲斐もなく、見映え
のしない仕上がりに凹んでます。なお、口径5cm双眼鏡による眼視観望では、前日
に比べて見つけるのにかなりの時間を要したので、今後はもう生の姿を見ることは
できないでしょう。また、高度が日毎に下がっていくため、撮影の方も個人的には
これが最後となりそうです。彗星が夕空に回って自宅から撮れる状況になるなんて
想定してなかったんで、ラッキーだったと思います。
ちなみに、好条件の南半球では物凄い写真(下記リンク先参照)が撮られてます。
https://spaceweathergallery2.com/indiv_upload.php?upload_id=219586
私も同じような条件で撮影しているはずなのですが全く写っていませんでした。
自分の撮影した画像からあぶりだせないか試してみたいので撮影された時間を教えていただけないでしょうか。
甚だ拙い画像を晒してしまい、お恥ずかしいかぎりです。
この日は好天だったんで、絶好の撮影日和だと思ったんですけどね、
低空だと僅かな薄雲でも奥行き方向に眺める格好になってしまうせいか、
写りへの影響が大きかったらしく、微かな姿しか捉えられませんでした。
お問い合わせの撮影時刻は17:20頃で、日没後23分前後の時間帯でした。
その後、17:25あたりまで撮影を続けましたが、彗星の高度が低くなり過ぎて
大気による減光で彗星像のコントラスト低下を招くだけだった感じです。
画像処理では複数画像のコンポジット処理時に彗星頭部コマをマニュアル操作で
合わせ込む作業が大変で、何度もやり直してようやく浮かび上がらせた感じです。
ちなみに1月15日が最も好条件だったように思います。
その後、いろいろあぶりだしに挑戦したのですが確認できませんでした。
StarScapeフィルターを使われて夕焼けのオレンジ色を軽減されているのが効いているのでしょうね。
今後に備えて入手しようと思います。
彗星像が確認できなかったとのことで残念です。
StarScapeフィルターは、日ごろからレデューサーに装着した状態にしていて、
外すのが面倒なのでそのまま使っただけなんです。効果がマイルドなフィルターなので、
仰るような波長域成分の抑制でコントラスト向上につながったのかどうか何とも言えません。
むしろRaw画像の現像時にGB成分を持上げてTIF画像出力を行ったので、そちらの方が奏功した
可能性があります。その弊害なのか、空が不自然な虹色グラデーション状態になってしまい
見た目的にキレイな印象であっても、あまりいただけませんね。