今年もふたご座流星群の観測好期がやってきました。
予想極大は日本時間12/14の朝10時頃とされ、同日未明~明け方に
最も多くの流星を観測できるとみられてました。ただし、満月前の
月明かりが邪魔なことと、関東では天気があまり良くないとの予報
が出ていて、ちょっと残念な状況になりそうだったんです。そこで
僅かながら好条件の極大前夜に自宅ベランダから狙ってみました。
いつもと同じく、三脚に搭載したCMOSカメラ+Cマウントレンズを
使い、USBケーブルで接続したPCにインストール済のASIMeteorCap
の流星自動検出&動画記録機能に任せきりで迎撃。
肝心の天気は、たまに雲が流れてくるものの比較的透明度の高い空
が広がってくれて、20~22時台に19個の流星を捕捉できました。
その中で一番明るかった流星のアニメーションGIFがコレです。
さらに動画の全フレームを比較明合成したのがこちら。
肉眼での直視観察はしてなかったため、明るさが定かではないです
けど、写りからすると0等以上の光度はあったのではないかと思い
ます。月のゴーストが目立ってこないように地上風景を入れて割と
低空を狙った構図にしたものの、右下寄りに地上の明るい光源由来
のゴーストが複数出てしまったのが残念。富士山も写ってますが、
雲に挟まれていたようで分かり難いです。
その後、月のゴーストも目障りになってきたので、構図を東天側の
上方へとずらして23時過ぎから撮影を再開。日付が変わって未明の
3時半まで撮り続け、161個もの流星動画が取得された中で一番写り
の良かったものについてのアニメーションGIFとその比較明合成の
画像がコレです。
オリオン座の南にあるうさぎ座とはと座の間付近に出現したもので
これも0等以上の光度だったのではないかと思われます。
ということで、極大前夜にもかかわらず捉えられた流星数は驚きの
180個でした。記録されたのは1秒程度の細切れ動画とは言え、この
総数だとファイルサイズにして何と25GB以上にも達してました。
ちなみに、この夜の国内における電波観測では最大150個/時ほどの
流星群活動が捉えられた模様です。