Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
2/9夜 火星と月が大接近

2010/10/10 みずがき山自然公園へ

2010-10-12 06:00:00 | 遠征日誌

日曜日の晩に、ハートレイ彗星を撮影するため空の暗い所まで遠征しました。

行き先は山梨県北杜市にあるみずがき山自然公園。約1年ぶりの訪問です。

現地到着は19時過ぎ。上空はほぼ快晴。連休中ということで、キャンパーが多かったです。

駐車場の北端から少し南側に陣取りました。お隣には都内府中市からお越しの同志の方が

いらっしゃって、撮影の合間にいろいろとお話をさせていただきました。


さて、彗星の撮影は20時30分ごろから開始しましたが、その時間帯はまだ高度が十分でなく、

写りがイマイチでしたので、試写レベルの画像しか得られませんでした。

本格的な撮影に入ったのは23時過ぎから。フル充電したカメラの電池が切れるまで

約3時間ぶっ通しで連続撮影しました。撮影成果の一つがこちら↓

【ハートレイ彗星 2010/10/10】
 キヤノンEOS kiss digital x + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡 赤道儀使用
 ISO800 F2.8 3分露出×8コマ彗星核基準比較暗合成と3分露出単一画像を加算平均合成
 ※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。

十分な高度まで昇り詰めた時に撮影できたので、彗星頭部のいわゆる「コマ」の広がりが

綺麗にとらえられたと思います。彗星特有のエメラルドグリーンのイメージが美しいです。

その広がりは淡いところまで含めると、満月の見掛け上のサイズを超えています。

画像上で右下(南西)の方向には短い尾が伸びているのがわかりますね。

双眼鏡で見た感じでは6等ぐらいの明るさででょうか。肉眼では確認不能でした。

同じ空に見えている天体でM33という大きめの銀河があるのですが、

双眼鏡で覗くとそれによく似たイメージに見えました。

全部で59コマ撮影できましたので、背景の星たちの間を彗星が移動していく様子を動画に

まとめてやろうと考えてますが、処理に時間がかかるので、完成はいつになることやら。

彗星撮影の後、東の空には冬の星座が昇ってきていましたので、その一つである

「おうし座」のツノの部分にある有名な「かに星雲」を久々に撮ってみました。↓

【M1 かに星雲】
 キヤノンEOS kiss digital x + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡 赤道儀使用
 ISO800 F2.8 総露出時間24分(3分×8コマ加算合成) トリミングあり

500mm程度の焦点距離ではディテールを写しとめることはできませんが、

赤いフィラメント状の構造の一部が確認できる写りになりました。

今回の遠征では、ありがたいことに一晩中快晴で、久しぶりに天体撮影を満喫できました。

4時過ぎに機材を撤収して帰途につき、須玉ICから八王子ICまで中央道を利用して

6時半ごろに帰宅しました。高速道の利用区間距離は100km以上になりますが、

休日なので料金はもちろん1000円ポッキリです。それもありがたや~。

「みずがき山自然公園」地図


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
mashさん [2010年10月12日 9:45]
fornax8さん、こんにちわ。
撮影のためとはいえクルマでの大移動お疲れさんです。

ハートレイ彗星のエメラルドグリーンがとても素適に輝いてますね。
これからの季節は天体を見るには空が澄んでよいのでしょうね。
頑張ってください。
fornax8 [2010年10月12日 12:37]
mashさん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
この連休の天気は、予報によると月曜日以外は悪いはずだったんですが、
思いがけなく晴れてくれたので、撮影チャンスとみて出掛けました。
仰るとおり秋から空気が澄んでくるので、星が綺麗に見えるようになりますね。
ただ、寒くなるので体には堪えます。