日曜日の晩に、ハートレイ彗星を撮影するため空の暗い所まで遠征しました。
行き先は山梨県北杜市にあるみずがき山自然公園。約1年ぶりの訪問です。
現地到着は19時過ぎ。上空はほぼ快晴。連休中ということで、キャンパーが多かったです。
駐車場の北端から少し南側に陣取りました。お隣には都内府中市からお越しの同志の方が
いらっしゃって、撮影の合間にいろいろとお話をさせていただきました。
さて、彗星の撮影は20時30分ごろから開始しましたが、その時間帯はまだ高度が十分でなく、
写りがイマイチでしたので、試写レベルの画像しか得られませんでした。
本格的な撮影に入ったのは23時過ぎから。フル充電したカメラの電池が切れるまで
約3時間ぶっ通しで連続撮影しました。撮影成果の一つがこちら↓
【ハートレイ彗星 2010/10/10】
キヤノンEOS kiss digital x + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡 赤道儀使用
ISO800 F2.8 3分露出×8コマ彗星核基準比較暗合成と3分露出単一画像を加算平均合成
※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。
十分な高度まで昇り詰めた時に撮影できたので、彗星頭部のいわゆる「コマ」の広がりが
綺麗にとらえられたと思います。彗星特有のエメラルドグリーンのイメージが美しいです。
その広がりは淡いところまで含めると、満月の見掛け上のサイズを超えています。
画像上で右下(南西)の方向には短い尾が伸びているのがわかりますね。
双眼鏡で見た感じでは6等ぐらいの明るさででょうか。肉眼では確認不能でした。
同じ空に見えている天体でM33という大きめの銀河があるのですが、
双眼鏡で覗くとそれによく似たイメージに見えました。
全部で59コマ撮影できましたので、背景の星たちの間を彗星が移動していく様子を動画に
まとめてやろうと考えてますが、処理に時間がかかるので、完成はいつになることやら。
彗星撮影の後、東の空には冬の星座が昇ってきていましたので、その一つである
「おうし座」のツノの部分にある有名な「かに星雲」を久々に撮ってみました。↓
【M1 かに星雲】
キヤノンEOS kiss digital x + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡 赤道儀使用
ISO800 F2.8 総露出時間24分(3分×8コマ加算合成) トリミングあり
500mm程度の焦点距離ではディテールを写しとめることはできませんが、
赤いフィラメント状の構造の一部が確認できる写りになりました。
今回の遠征では、ありがたいことに一晩中快晴で、久しぶりに天体撮影を満喫できました。
4時過ぎに機材を撤収して帰途につき、須玉ICから八王子ICまで中央道を利用して
6時半ごろに帰宅しました。高速道の利用区間距離は100km以上になりますが、
休日なので料金はもちろん1000円ポッキリです。それもありがたや~。
「みずがき山自然公園」地図
コメント
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
- mashさん [2010年10月12日 9:45]
- fornax8さん、こんにちわ。
撮影のためとはいえクルマでの大移動お疲れさんです。
ハートレイ彗星のエメラルドグリーンがとても素適に輝いてますね。
これからの季節は天体を見るには空が澄んでよいのでしょうね。
頑張ってください。 - fornax8 [2010年10月12日 12:37]
- mashさん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
この連休の天気は、予報によると月曜日以外は悪いはずだったんですが、
思いがけなく晴れてくれたので、撮影チャンスとみて出掛けました。
仰るとおり秋から空気が澄んでくるので、星が綺麗に見えるようになりますね。
ただ、寒くなるので体には堪えます。