Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
2/9夜 火星と月が大接近

伏兵のレモン彗星

2013-05-19 11:00:00 | ほうき星

パンスターズ彗星が南半球の夜空で輝いていた頃、もう一つの彗星が話題になってました。

その彗星の名はレモン彗星(C/2012 F6)。


米・アリゾナ州のレモン山天文台にて昨年3月に発見された彗星で、

今年3月下旬に太陽に最接近して4等台まで明るくなり、

数度以上に伸びた尾が南半球の空で観測されました。

その最盛期には残念ながら日本から見えない状況でしたが、その後北上し、

今月からようやく観測できるようになっていました。

昨日未明に撮った写真がこちら↓

 キヤノンEOS60Da + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡 F2.8 ISO1600
 総露出時間16分(2分露出の8コマを合成) 赤道儀使用 群馬県片品村にて5/18未明撮影

パンスターズ彗星と違ってこちらは頭部が彗星特有の青緑色に輝いています。

右方向に伸びた長めの尾がイオンテイル、下方向の短い尾がダストテイルになります。

現在の光度はパンスターズを凌ぐ約7等で、小型双眼鏡でも容易に確認できました。

この彗星も今後は北極星の方向へ移動していき、暗くなっていくところを秋頃まで

追跡観測できそうです。


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
mashさん [2013年5月19日 15:55]
fornax8さん、こんにちわ。

レモン彗星・・・彗星らしい画になってますね。(*^_^*)
光害の少ない片品ならではの撮影ですねェ。
まだ昨年に発見されたばかりなのですね。
レモン山天文台にちなんでレモン彗星と言うのですね。
レモン山・・・レモンの形の山かしら。(^○^)
fornax8 [2013年5月19日 16:45]
mashさん、連日のメントありがとうございます。

このレモン彗星もとっくに旬が過ぎているので、ちょっと寂しい写りです。
最盛期には広角~標準レンズでないと尾の全貌が捉えきれないほどの雄大さ
だったそうなので、日本で見えなかったのが残念でなりません。
発見の舞台となったレモン山は、その山に縁があった植物学者の名前にちなんで
付けられたらしく、色や形が檸檬に似ているわけではないみたいですよ。
Nikon 8cm [2013年5月19日 21:03]
fornax8さん

さすがの写りですね。これは例の彗星に合わせてコンポジットしておいて、撮影した1コマに合わせて比較明合成という処理方法でしょうか。私もいつかは、この処理方法に値するような写りの撮影がしてみたい!
fornax8 [2013年5月19日 22:24]
Nikon 8cmさん、いつもコメントありがとうございます。

彗星の移動量が少なかったため、今回は恒星基準で合成してます。
原版では彗星像が少し伸びてますが、ここにアップした画像の拡大率なら
ほとんど分からないと思います。
もう化けることもないでしょうから、撮影はこの1回限りとなりそうです。
Nikon 8cmさんは先週早々に狙ってGetされたようで何よりでした。