旬は過ぎてしまったパンスターズ彗星ですが、写真ではまだ楽しめます。
先月末ぐらいから北極星に近づくように移動中で、依然として一晩中沈まずに見えてます。
明るさは約8等まで低下し、小型双眼鏡等での観望は厳しくなってますが、
写真写りはまだ良さそうなので、約2週間ぶりに撮ってみたら、
見掛け上の姿が大きく様変わりしてました↓
キヤノンEOS60Da + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡 F2.8 ISO1600
総露出時間60分(3分露出の20コマを彗星核基準で合成) 赤道儀使用
群馬県片品村にて5/18未明撮影
で、例によって時間をおいて撮った画像を並べただけの平行法用立体視画像がこちら↓
今まで扇形に広がっていた尾の一部がまとまって細い線状になったような感じ。
これは地球との位置関係が変わり、彗星の軌道面上に放出されたダストの広がりを
低角度で見通すような状況となり、濃く見えるようになったためのようです。
彗星の軌道面を地球が通過する今月26~27日あたりに尾が最も細く見えるようになる
との予想もあるので、一週間後にまた撮れれば面白い画像が得られるかもしれません。
ただ満月前後の時期で月明かりに邪魔されるので、撮影はちょっと厳しいかな?
コメント
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
- mashさん [2013年5月18日 23:07]
- fornax8さん、こんばんわ。
梅雨入り前の貴重な夜空です。
パンスターズ彗星・・・まだ観測可能なのですね。
でも撮影が群馬の片品村なんですねェ。
未明の撮影とのこと・・・お疲れさまです。 - fornax8 [2013年5月19日 0:43]
- mashさん、いつもコメントありがとうございます。
パンスターズ彗星は太陽からも地球からも遠ざかりましたが、
皮肉にも今頃になって尾が一番長く伸びた姿を捉えられました。
写真撮影なら夏頃まで追跡できそうです。
片品での撮影は初めてでしたが、北の空に限ってはとびきり暗くて好条件でした。
南は人口の多い関東平野の光害で全然ダメなんですけどね。
もう一つ別な彗星も撮ってますので、そちらも記事にする予定です。