アイソン彗星は太陽の強力な重力とコロナの超高温に耐え切れず、核が崩壊してしまいました。
その残骸がまだ軌道上を移動していて、太陽から徐々に離れていっていますが、
地上から観測できる位置に来る頃にはおそらく雲散霧消して、その姿が捉えられるか微妙な状況です。
やはり前評判が良過ぎると期待外れに終わるというジンクスは生きていたようですねぇ。
一方、マスコミがほぼノーマークのラヴジョイ彗星は、地球から遠ざかりつつありますが、
今月22日の太陽最接近に向かって歩みを進めており、こちらは肉眼で存在が分かる状況になってます。
ちなみにコイツは太陽にそれほど近づかないので核崩壊などは考え難く、消滅したりしないでしょう。
で、12/1明け方に撮影した画像がこちら↓
【ラヴジョイ彗星(C/2013 R1)】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
総露出時間36分(2分露出×18),中型赤道儀使用,トリミングあり,静岡県東伊豆町にて
明るさは徐々に低下してきているはずなのですが、まだ約5等の光度をキープしており、
太めのダストテイルが目立ってきたこともあって、双眼鏡で尾が明るく見えるようになりました。
このまま成長すれば、肉眼でも尾が確認できるようになるかもしれません。
ただし、明け方の東天での高度は日毎に低下していくため、若干見辛くなりそうです。
月明かりの影響も考慮すると、来週末までが観測好期になるでしょう。
大化けは期待薄って感じもしますが、フォトジェニックな姿になってきましたので、
しばらく狙い続けたいと思います。