Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 12/18 月と火星が接近

夜空撮り 今日はどこまで 行ったやら(1)

2014-05-05 23:15:00 | 遠征日誌

4/29が新月でしたので、今年のGWは月明がほとんど無く、暗夜が続く状況でした。
となると☆撮り屋としては出掛けずにはいられません。
天候もまずまずだったんで、結局5/1から3夜連続で出撃してしまいました。
まずは5/1の撮影成果をまとめます。
この日の遠征先は4/26と同じ伊豆稲取。最近行くのはココばかりだなぁ。
撮影ターゲットは個人的な好物である彗星たちでした。
現地到着直後にまず狙ったのは西空に見えていたコイツです↓

2014E2ジャック_140501.jpg
【ジャック彗星(C/2014 E2)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 露出2分,中型赤道儀使用,トリミングあり

今年の3月にブラジルで発見された新彗星で、現在の光度は8等台に入っている模様。
春霞の影響が大きい低空に位置していて、薄雲にも邪魔されたため、写りはイマイチでした。
この後、日毎に太陽へ見掛け上接近していくため、5月中旬には観測不能になる見込みですが、
7月中旬ぐらいに明け方の東天に姿を現す予定です。その時の光度は5等程度になってるかも?
今後の状況次第ではさらに明るくなる可能性も秘めていそうなので、ちょっと期待してます。

お次は北の空の高いところに位置しているこの彗星↓

2012K1パンスターズ_140502.jpg
【パンスターズ彗星(C/2012 K1)とM51銀河】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間6分(2分×3コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

左上の緑色の天体が彗星で、この日は右下に写っているM51(通称「子持銀河」)の傍を通過中でした。
2年も前に約20等で発見された彗星が9等台まで明るくなってきて、今年秋には6等台に達するとの予想があります。
ちなみに昨年春に話題になった彗星と同じ名前ですが全くの別物です。

で、3つめは久々の再会となったこのお方↓

2013r1ラヴジョイ_140502.jpg
【ラヴジョイ彗星(C/2013 R1)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間6分(2分×3コマ),中型赤道儀使用,トリミングあ

あのLove女医さんです。お会いできたのは1/11以来です。
昨年11~12月の姿と比べるとかなり劣化してしまいましたね。
太陽からも地球からも遠ざかってしまったので仕方ないです。光度は約11等でした。
計算上は1万1千年後に戻ってくるそうですが、自分はそこまで生きられるはずもなく、これが最後の一夜かも?

さて、この日最後に撮ったのはこの彗星↓

2012X1リニア_140502.jpg
【リニア彗星(C/2012 X1)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間16分(2分×8コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

これも1/11に撮影して以来、ご無沙汰していた彗星です。2月以降、ずーっと8等台をキープしていた模様。
これから徐々に暗くなっていく見込みなので、コイツも今回が最後の撮影になるかもしれません。

しかしまぁ一晩で彗星を4つも撮影したのは初めてのような気がします。
望遠鏡架台をアップグレード改造して実現した天体自動導入システムのお蔭です。
電気食いにはなりましたけど、まだ安物カーバッテリー1個でなんとか一晩は頑張れます。