だいぶ間が空いてしまいましたが、GW中最後の☆撮り遠征についてまとめます。
前夜が不完全燃焼でしたので、リベンジのため翌日もまた富士見高原に出掛けたのでした。
この日は早めに出発したので、まだ空が明るい19時台に現地到着。
天気は上々で、既に同志の方々が数名いらっしゃいました。
すぐさま機材をセットアップして、最初に狙ったのがコレ↓
【ジャック彗星(C/2014 E2)】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
総露出時間15分(3分×5コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり
2日前に撮った際は薄雲に邪魔されて、まともなイメージが得られませんでしたが、
この日はよく晴れわたっていて、まずまずの画像が撮れました。尾はまだ短いです。
続いてはコレ↓
【パンスターズ彗星(C/2012 K1)】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
総露出時間60分(3分×20コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり
これも2日前に撮りましたが、その時はM51銀河とのツーショット写真を撮るのが目的で
短時間露出しかできなかったということで、今回は時間をかけて撮ってみました。
左下方向に伸びるダストの尾が顕著です。それとは別に頭部から真下に近い方向にも
非常に淡い尾が伸びているのが辛うじて分かりますが、そちらはイオンの尾と思われます。
旬を迎える秋が楽しみな感じの姿です。
ほうき星の撮影はとりあえずここまで。次は派手な夏の天体を狙いたいところですが、
まだ十分な高度まで昇ってきていないため、時間つぶしに撮ったのがコレ↓
【M94銀河】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
総露出時間51分(0.5分,1分,2分,5分の各6コマをHDR合成),
中型赤道儀使用,トリミングあり
りょうけん座にあるちょっとマイナーな銀河です。中心部と周辺部で輝度差が大きい対象なので、
多段階露出で撮影した画像を重ねて諧調を整えてみましたが、淡いリング状の外縁部の描写はイマイチで
まだ改善の余地がありますね。
夜半を過ぎ、夏の天の川も昇ってきたところで鏡筒を向けたのがコレ↓
【エビ星雲 IC4628】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
総露出時間30分(3分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり
さそり座の尻尾の真ん中辺りにある散光星雲で、欧米ではエビ星雲(Prawn nebula)と呼ばれてます。
日本では高度が上がらないので市街光の影響を受けやすく、綺麗に撮るのが難しいです。
この画像も背景が濁ったような感じでイマイチですが、赤い星雲自体は濃く描出できました。
しかしまぁ「エビ」はイメージできないような・・・
そして最後に撮ったのがコレ↓
【散光星雲Sh2-16~21】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
総露出時間30分(3分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり
いて座にある超マイナーな散光星雲の群れです。薄紅色の星雲が点在しているのが分かるでしょうか?
天体シミュレーションソフトで写野を表示するとこんな感じ↓
AstroArts ステラナビゲータによる写野シミュレーション
右上寄りに銀河系の中心がありますが、星間物質で遮光されているのか、とっても地味な印象です。
むしろ左側の方が天の川の糠星が多くて賑やかですね。なんか意外な感じ。
ということで、この夜は一晩中晴れていたため5対象も撮影できて大満足の遠征でした。
3夜合計では11ショット撮れましたので、まずまずの成果かな。